丸鶏のお腹に豚ミンチで作ったポークスタッフィングを詰めて焼きました。


ローストチキン

クッキングリッシュの会

これは第一回クッキングリッシュの会でご紹介したレシピです。


イギリスでは、鶏肉、豚肉、ラム肉などには詰物をして焼くことが多いです。その詰めもの(または詰めること)をスタッフィングとよび、それぞれの家庭によって好みのスタッフィングのレシピがあります。


しかし、フレーバーは各家庭によって違えど、スタッフィング作りに使われるもっともポピュラーな材料と言うと、ソーセージミートと呼ばれるものです。


ソーセージミートとは、その名からも分かる様にソーセージを作る為の肉で、ミンチ肉よりももっと細かくパテ状にプロセスされたものです。


日本でも冷凍物のソーセージミートをネットで購入することが出来ます!


しかし残念ながら送料を加算すると、かなり高くついてしまいます。


そこでここではソーセージミートの代わりに、日本のスーパーで簡単に手に入る新鮮な豚ミンチを代用して作る、タイムとレモンの爽やか風味のスタフィングと、それを詰めて焼いたローストチキンのレシピをご紹介します。


<材料 4~5人分>

(ポークスタッフィング)

豚ミンチ...150~160g
たまねぎ、細かくみじん切り...1/2個
にんにく、細かくみじん切り...1かけ
パセリの葉、細かくみじん切り...大さじ山盛り2
パン粉...1/3カップ
卵...1個
ドライタイム...小さじ1
レモン汁...小さじ1
レモンの皮...1/2個分
塩こしょう...適宜
味の素...適宜

(鶏肉)
丸鶏...1羽(約2キロ)

(グレービーソース)
丸鶏の焼き汁...オーブン皿にたまった分全て
冷水...400~500ml
固形コンソメ...1個
塩こしょう...適宜
味の素...適宜
小麦粉...大さじ2
ブランデー...大さじ1
 

<作り方>

1.ポークスタッフィングの材料全てをボールに入れ、ハンバーグの肉だねの様に粘りが出るまでしっかり手で練る。柔らか過ぎるようであればパン粉を追加して調整。

2.丸鶏は流水できれいに洗い血の固まりなどを取り除く。キッチンタオルで水気を十分に拭き取る。

3.1のスタッフィングを丸鶏のお腹に詰め、お尻の開いた部分を専用金具、もしくは竹串などで閉じて外に詰物が出て来ない様にする。丸鶏の形が崩れない様に、また肉汁が外に逃げない様に足と手羽をたこ糸等で縛る。

4.180度で予熱したオーブンに、3のチキンをまず逆さにして入れ30分焼く。その後ひっくり返し、丸鶏の目方に応じた残りの時間を焼く。(焼き時間の計算は下記参照)

5.焼き上がった丸鶏は皿に上げ、ホイルでしっかり包んで最低30分寝かせる。

6.オーブン皿に残った丸鶏の焼き汁をボールに取り、一気に冷水を加え冷凍庫で約20分程度急冷する。

7.6の冷水で薄めた焼き汁をリードクッキングペーパーでこして、余分な脂肪分を取り除く。こした焼き汁は鍋に入れ火にかけて、沸騰したら固形コンソメを加えて溶かす。塩こしょう、味の素で調味する。

8.7の火を弱め、少量の水(分量外)で溶いた小麦粉を徐々に加えとろみをつける。

9.グレービーにとろみがついたら、最後にブランデーを加え煮立てる。

10.ローストした丸鶏を切り分け、スタッフィング、ローストポテト、スチーム(またはボイル)野菜と共に皿に盛り、グレービーソースをたっぷりかけて食べる。

クッキングリッシュの会

<丸鶏の焼き時間>

(スタッフィングの分量も含め)450gにつき20分が目安です。


例えば、丸鶏+スタッフィングの合計目方が2.25kgだとすると、焼き始めから焼き終わりまでの所要時間は、2250g÷450gx20分=100分となります。


ただし、各オーブンにより火加減が異なりますので、使い慣れたお手持ちのオーブンに合わせて時間は調整して下さい。ナイフを丸鶏に刺し、中から透明な肉汁が出て来たら焼き上がっていると判断して下さい。


次回はローストした肉には必ず付き物の、ローストポテトの作り方をご紹介します。


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