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cookieの雑記帳

興味を持ったことなどを徒然なるままに書き留めていきます。半分は備忘録。音楽(classicからpopsまでなんでも)、美術(絵画、漫画、現代美術なんでも)、文学(主に近現代)、映画(洋画も邦画も)、旅や地理・歴史(戦国以外)も好き。「趣味趣味な人生」がモットーです。

ここ近年、羽生結弦さんの大活躍とはうらはらに、日本人選手の活躍が浅田真央さん時代ほどではない女子フィギュアスケートでしたが、そんな中で今年シニア初参戦となる紀平梨花さんの快進撃が止まりません。



シーズン前哨戦となる9月のオンドレイ・ネペラ杯でデビュー戦を優勝で飾ったあと、




GPシリーズのNHK杯ではSP5位からの逆転優勝を決め、






続くフランス大会でもSP2位から逆転優勝し、GPファイナル出場を決めました。


カナダで行われたファイナルは、それまでの試合で上手く決められなかったSP冒頭のトリプルアクセルを完璧に決め、そのあとも非の打ち所がない演技で今季女子最高得点をマーク。

五輪の金メダリストで、昨年に続き今回も優勝候補の筆頭であるロシアのザギトワ選手を4.58点もリードしフリーの演技に臨みました。


最初のトリプルアクセルこそお手つきをしたものの、そのあとは落ち着いた演技で、フリーもトップ。見事にGPファイナルを優勝で飾りました。

紀平さんの持ち味がジャンプであることは周知の事実で、14歳でトリプルアクセルを最年少で決め、ジュニア大会では6種類(8回)のトリプルジャンプを単独プログラム内で成功させるという離れ技をやってのけたことからも、ジャンプが一番の注目ポイントであることは間違いないのですが、実はそれ以外のエレメンツがこれまた素晴らしいのです。
スケーティングを観ていただければわかりますが、ステップやスピンの上手さ(軸のブレがほとんどないです)、安定したエッジワークは、プログラムの流れをスムーズにしており、だからこそ、その中に組み込まれたジャンプが活きているのだと思います。一般的に男子に比べて女子の方が瞬発力が弱いため、どうしてもジャンプの前の助走が長くなる傾向にあり、演技全体の流れを邪魔してしまう印象があります。
紀平さんのジャンプは滑走からの推進力の移動がとてもスムーズで、十分な回転に必要な高さと滑空時間が確保されているため、ブレのないシャープでキレの良いジャンプになっているのだと思います。そのため女子では未だ限られた選手しか跳べない3回転半ジャンプも滑走の中に綺麗におさまり、特別感なくさらっとやってのけているように見えます。凄いことです。演技の繋ぎの上手さは往年の名選手カタリナ・ヴィットさんを観ているようでした。
そして動きも途切れることなく(とにかくよく滑っています)、指先まで神経の行き届いた表現は曲ともマッチしており、観ている人たちを魅き込む、本当に見事な演技でした。
基礎的なトレーニングをきっちり積み上げてきたであろう丁寧さが、動きのひとつひとつからにじみ出ていました。

今年から採点基準が変わり、各々の要素の精度がより細かく評価されるようになりました。要するにジャンプだけではなく、全ての技に技術と正確さが求められ、トータルとしてのスケーティングの良さがより点数に反映されるようになりました。
総合力の高い紀平さんにとってこの新基準は有利だと思います。

年齢制限でオリンピック候補になれず、その年にシニアデビューしてGPファイナル優勝とくれば浅田真央さんを思い出さずにはいられません。どうしても比較されることからは逃れられないとは思いますが、自分のペースで怪我なく頑張ってもらいたいものです。久々の大器の登場。この先どこまで伸びていくのか、とても楽しみですね。

写真や動画はSNS上のものをお借りしています。多謝🙇