星野みちるさん、圧巻のバースデーライブ@目黒Blues Alley Japan | cookieの雑記帳

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興味を持ったことなどを徒然なるままに書き留めていきます。半分は備忘録。音楽(classicからpopsまでなんでも)、美術(絵画、漫画、現代美術なんでも)、文学(主に近現代)、映画(洋画も邦画も)、旅や地理・歴史(戦国以外)も好き。「趣味趣味な人生」がモットーです。

11月18日日曜日の夕方からは、19日に33歳の誕生日を迎える(た)、星野みちるさんのBirthday Special Live “Thanks Thanks Thanks”を聴きに、目黒Blues Alley Japanに行ってきました。駅にほど近いライブレストランです。みちるさんはこれまでにもゲスト出演などでここのステージに立っていますが、ワンマンでの登場は初めてだと思います。

座席指定ということもあり、開演1時間半前の開場時には、まだ数人しか集まっていませんでした。




みちらーの方々がお祝いの演出の準備をされており、こそこそ出没している私などからすれば、本当に頭が下がります。
入口の花籠、物販のテーブル上の花、お祝いのコーナーで渡す予定の花束や色紙、そしてセレモニーを盛り上げるためのクラッカーなどなど、とても素晴らしいです。


お酒を飲んだりして開演を待っている間に徐々に席は埋まっていき、最終的にはほぼ満席になったと思われます。100人ちょっとという感じでしょうか?


今回のライブは入れ替えなしの2部構成で、前半は弾き語り、後半はバンド編成と予告されていました。重大発表があるので絶対に来てね、とのツイートもあり、今年一番のイベントであることは間違いでしょう。

開演時間を過ぎ、フロアが暗転して、客席の間を通ってみちるさん登場。黒のワンピースは、袖口に飾りをあしらったレースの五分袖で、可愛らしいけれどちょっとコケティッシュな感じの佇まいでした。
やや緊張ぎみに見えたみちるさん、前半は弾き語りでした。まずはディスコティークに連れてって』。弾き語りで聴くのはたぶん初めてだと思います。
アップテンポの曲はピアノも大変そうでしたが、難なくこなしていたのは流石です。

続いてMichiru時代のアルバム「Bitter & Sweet」から君の名前、そして定番のWish on a starry night。このあたりの曲は沁みますね。やはり生歌で聴くみちるさんの声は格別です。この日は声の伸びがよく、音響の良さも相まってさらに素晴らしいステージになっていました。
間を置かずに何故かここでChopinの練習曲op.10-3(通称『別れの曲』を挟み、続けて古内東子さんの誰より好きなのにをカヴァー。以前スタジオライブでもやった曲です。
昨年のアルバムから『キライよ』、そして弾き語り初登場の『Misty night, Misty morning』と続き(ジャジーなこの曲も難しそう)、先日リニューアルし新譜として配信リリースされた『大好きだよ、パパ』を熱唱しました。これで前半終了と思いきや、「最近、なんだか曲が次々出来ちゃって」というみちるさん。そんな中からちょっと可愛くてゴキゲンな1曲『ドライブしようよ』を演奏。以上、全体的にはバラード中心の、みちる節全開の第1部でした。

さて、この日の物販の目玉は、SNSでも予告されていた『イラスト本』という名のイラスト本。
これまでに様々な場面でみちるさんが描いてきたイラストから厳選したものを収録したもので、厚手の上質な紙に印刷されており、ちょっと贅沢な作りになっています。

付録として『Atelier rururu Michiruのテーマ』のCD-Rが付いており、レーベル面はみちるさんの手描き。シリアルナンバー入りの限定盤です。


VIVIDSOUNDでのスタジオライブのジングルに、新しいメロディ部分と歌詞が入り、佐藤さんのelectricalなアレンジが加わって1つの曲に仕上がっています。

休憩を挟んでの後半はバンドを従えて登場。バンドメンバーは、昨年のYAMAHA銀座でのツアーファイナルと一緒で、g. 竹之内一彌さん、b. 林あぐりさん、dr. 伊吹文裕さん、そしてバンマスのkey. 井上薫さん(ブルーペパーズ)という布陣でした。
竹之内さんと井上さんはカフェライブやラジオでのライブなどでも一緒に演奏しており、「井上さんがいると、もう安心しちゃうんですよね」とみちるさん。頼りになるメンバーです。
みちるさんは衣装替えをし、今度は膝上丈の赤いフリルティアードのノースリーブのワンピースで、可愛らしい雰囲気に変えてきました。

後半1曲目はこの時期にぴったりの可愛らしいウィンターソング『プラネタリウムで待っててね』でスタート。続けて、冗談伯爵とのコラボで作った『愛のスペシャル』をバンド編成で初披露。フロアも一気にノリノリになりました。早く音源化されないですかね?
そして大きく盛り上がったところで新曲『story』を。竹内まりやさんっぽい3連のロッカバラードはみちるさんらしいナンバーに仕上がっていました。「この曲、井上さんに渡した時はまだ歌詞も仕上がってなくて、Bメロのところどうしようって悩んでいたら井上さんが、『じゃあ、間奏にしちゃいましょう』って」ということで、ぎりぎりで出来上がったのだそうです。
続いてブルーペパーズ絡みの曲を2曲。昨年のアルバム「黄道十二宮」に提供してもらった『気がつけばLooking for your love』、そしてプルペパ自身のアルバム「Retroactive」にゲストヴォーカルとして参加した『コバルトブルー』(もともとは南波志帆さんに書かれた曲)。タイプは違うけれど、どちらもステキな曲です。
「最近いろいろとカヴァー曲を歌っているけど、一回だけで終わりになっちゃうのはもったいないので」、ということでスタジオライブで歌った中谷美紀さんの『MIND CIRCUS』、そして今井美樹さんの『今日私はひとり』(これはいつ歌ったか思い出せませんでした)を。どちらもすでに自家薬籠中のものという感じて、完全にみちるカラーになっていました。カヴァーは真似ではなくて、咀嚼した後のアウトプットでなければ素人のカラオケと変わりなくなってしまうわけで、みちるさんのは完璧としか言いようがありません。いやはや流石です。またカヴァーアルバムを出してほしいですね。
そして次もいちおうカヴァーと言える、イックバルがオリジナルの『Love Me Again』でした。

そしてここで重大発表。
「私、星野みちるは、11月いっぱいでVIVIDSOUNDを辞めることになりました」と。会場は水を打ったように静かになり、みんなどう反応していいのかわからない状態に。
「今後は新しいレーベルを立ち上げることになりました!」
「おおっ⁉︎」
みちるさん、おもむろにプラカードを掲げて(ソレイユぽみたい^ ^)、
「『よいレコード會社』、私が社長になります!
「ええ〜っ⁉︎」

「みんな心配してるんでしょ?大丈夫なんです。お金は全部(VIVIDの)長野社長が出してくれるんです!」
それって、つまりアーティストとしての所属がVIVIDじゃなくなるということですよね? VIVID傘下に個人レーベルを立ち上げたってことでいいのですかね?
確かに新しい形の方がみちるさんの自由度は上がるので、思い切った一歩かなと思います。
新たな決意のもと、ラストシークエンスは『Unstable girl』、そして『流れ星ランデブー』でした。ともに撮影OKでした。西田先生もフロアから登場し、ステキなダンスを披露してくれました。




この1年、(特に外野で)いろいろあって、思ったような活動が(たぶん)できなかったみちるさん。そんな中でこの素晴らしいライブを聴かせてくれたことに、事情を知っているファンの、気持ちのこもった拍手は鳴り止まず、そのままアンコールへ。
ステージに戻ってきたみちるさん、「新曲をやろうと思うんですけど」と。「数日前に完成したばかりなんです」という新曲は『Shalala』(サザンの曲じゃないですよ^ ^)。イントロが始まると思いきや、メロディは「ハッピーバースデー・トゥ・ユー」に。
会場の皆の唱和の中、ケーキが運ばれてきました。クラッカーを鳴らして、盛大にお祝いを。


そしてファン一同からということで、みちらーの方々が用意して下さった33本の電飾の薔薇を、33人が手渡し。あらかじめみんなで書いた色紙も一緒に。昨年に続き今年も○○○ちゃん(プライバシーを尊重し、名前は伏せてあります^ ^)が代表して。


セレモニーのあとは、みちるさん、この1年を振り返ってひとこと。いろいろなことがあってネガティブな感情が襲ってきて、歌うのをやめてしまおうかと思ったりしたことを吐露。辛い気持ちに押しつぶされそうになったけれど、今は前に進んでいこうという気持ちになれたとのこと。とりあえず踏みとどまれてよかったと思います。ファンはちゃんとついていきますので。
というわけで、あらためて、完成したばかりという新曲『Shalala』を。シティポップのど真ん中という感じの素敵な曲でした。
そして最後はやっぱり『行きたい方へ』ですよね。新たな旅立ちにはこれしかありません!

メンバーがステージからさがったあとも拍手は鳴り止まず、みちるさんがひとりで舞台に。
集まった会場の皆への気持ちを込めてア・カペラで『一緒に旅する君へ』からサビの一節を歌って締めくくりました。
「心から ありがとう
ありふれた 言葉でいい
今だから 伝えたい 
そして これからも」

とにかく素晴らしいライブでした。ホントに声がよく出ており、ピッチの安定感もいつも通り。息の合ったバンド演奏もナイスサポートでした。
みちるさんの自作曲が多いセットリストで、シンガーソングライターとしての今後への決意を感じましたね。

新レーベルの立ち上げと社長就任。これからの活動が楽しみです。
ラジオでは来年2月くらいに新譜リリースの予定との話や、作戦会議をしている様子がツイートされたり、目が離せませんね。

これまでのVIVIDでの活動とどう変わっていくのか注目です。

当面の予定は↓です。



《セットリスト》
1. ディスコティークに連れてって
2. 君の名前
3. Wish on a starry night
3’. 別れの曲(Chopin)
4. 誰より好きなのに(古内東子)
5. キライよ
6. Misty night, Misty morning
7. 大好きだよ、パパ(新曲)
8. ドライブしようよ(新曲)

9. プラネタリウムで待っててね
10. 愛のスペシャル
11. story(新曲)
12. 気がつけばLooking for your love
13. コバルトブルー
14. MIND CIRCUS(中谷美紀)
15. 今日私はひとり(今井美樹)
16. Love Me Again
17. Unstable girl
18. 流れ星ランデブー

Enc.1 Shalala(新曲)
Enc.2 行きたい方へ

写真の一部はあちこちからお借りしています。多謝🙇🏻‍♂️