さて、3月6日の午後はルドン展を観たあとは、オーケストラの演奏会へ。『龍角散 presents パーヴォ・ヤルヴィ×N響 ウェスト・サイド・ストーリー』を聴きに、渋谷 Bunkamura オーチャードホールに移動しました。
東京駅からは東京メトロ丸ノ内線で赤坂見附乗り換え、銀座線で渋谷というのがおそらく最短コースです。
オーチャードホールはホントに久しぶりで、前回いつ来たのか覚えていないくらいです。東京のオーケストラホールでは、いちばん足を運んでいないですね。美術館にはよく来るのですが(^_^;)
バーンスタインから教えを受けたパーヴォ・ヤルヴィが手兵のN響を率いての公演。N響がこういった曲を演奏するのは、極めて珍しい事だと思います。
この演奏会に先立ち、定期公演では広上淳一さんの指揮で、『スラヴァ!』と五嶋龍さんをソリストに迎えての『セレナード』(この曲は姉であるみどりさんがまだ小さかった頃、作曲家指揮の演奏中に弦を2回切ったにも関わらず、落ち着いて弾ききった《タングルウッドの奇跡》の曲です)を取り上げており、すでにバーンスタインモードに入っているわけですね。
自分は作曲家としてのバーンスタインが大好きで、初期のピアノ曲や室内楽作品から交響曲、協奏的作品(セレナードやハリルなど)、声楽曲、そして舞台作品まで広く聴いてきました。
『ウエスト・サイド・ストーリー』はバーンスタインの作品の中で最もポピュラリティーがあり、かつ音楽的にも充実している、まさに代表作を言えると思います。30代の頃の作品ですので、やはり天才的ですね。オーケストラコンサートでは、組曲版の『シンフォニック・ダンス』として演奏されることがほとんどなので、歌付きの全曲演奏はたいへん貴重です。
バーンスタインのセッション録音を決定稿とした総譜です。
いちばん心配だったのは、N響大丈夫かな?というところでしたが、杞憂に終わりました。
打楽器の皆さんがグルーヴ感を牽引して、全体的にノリノリの演奏になりました。しっとり聴かせるナンバーは弦が素晴らしく、ホーンセクションもよく鳴っていました。
比較的ステージに近い一階席の左寄りで、舞台の奥の方はほとんど見えない位置でしたが、歌手の皆さんの表情などはよく観察できました。
第1幕にメジャーな曲が集まっているのですが、歌ものの『マリア』『トゥナイト』『アメリカ』『クール』といったお馴染のナンバー、生歌はやはりいいですね!
第2幕は短いですが、『サムウェア』を中心に聴かせます。『まあ、クラプキ巡査』など、軽快なナンバーもありますが、しっとりくる曲が多く、静かに全曲が終わります。
出番の歌に合わせ出入りがあり、演技も少し付いており楽しめましたね。ソロを担当しているメンバーの素晴らしさはもちろんのこと、ジェッツ団、シャーク団のちょっと意気がったような雰囲気にクスッとしたり、あまりヤンキーっぽくないガールズが可愛らしかったり、見どころ聴きどころ満載でした。
出番の歌に合わせ出入りがあり、演技も少し付いており楽しめましたね。ソロを担当しているメンバーの素晴らしさはもちろんのこと、ジェッツ団、シャーク団のちょっと意気がったような雰囲気にクスッとしたり、あまりヤンキーっぽくないガールズが可愛らしかったり、見どころ聴きどころ満載でした。
平日のマチネにも関わらず、ほぼ満員の状態でした。素晴らしい舞台に何度も何度もカーテンコール(8回くらい?)。