そして、本日1/17は64歳の誕生日でもあります! Happy Birthday!
昨年の『弥勒世果報』、山田洋次監督の映画『母と暮せば』のサントラを皮切りに、『千のナイフ』のリマスター&アナログ、アルヴァ・ノトと組んでディカプリオ主演の映画『The Revenant』のサントラ、初期のレア音源などを集めた『YEAR BOOK 1971-1979』と続きます(もちろんcommmons scholaは継続中)。
YEAR BOOKは前回の2001-2015に続くもので、デビュー前の弦楽四重奏曲や芸大の修士過程時代の『反復と旋』(題名のない音楽会で初演した曲ですね)などが収録される予定とのこと。すごい!
この感じだといずれは80年代、90年代の秘蔵音源のリリースが予想されますよね。
個人的には、1982年作曲の合唱曲『小説』がいよいよ正式に出るのでは、と期待しています。教授30歳で今よりもはるかにとんがっていた頃の作品です。
東京混声合唱団の委嘱で、村上龍氏のオリジナルテキストに作曲。詩の内容がシュールで卑猥(同時期の村上氏の小説『フィジーの小人』の世界と近いかな)とのことで、団員からも嫌悪をもよおすと言われた曰く付きの作品です。
もちろん再演も無く言及される機会もほとんどないのですが(『坂本龍一・全仕事』にはスケッチなどが掲載されていますが、その発展的増補版である『坂本龍一の音楽』では触れられていません)、昨年出版された、初演の指揮者である田中信昭先生の本にレパートリーのひとつとして1970年の合唱曲『梅の花』とともにリストアップされていました。
教授のキャリアの中ではさほど重要ではないのでしょうが、合唱も少しやっている自分としては、興味深い作品なのです。
エアチェック音源はあるのですがなにぶん古く音が微妙で。エンディングで教授の弾くピアノが、すでにアンビエント感、漂っています。
ちなみに、この年に結婚した矢野顕子さんも1981年に東混の委嘱で『ねこはねこはねこ』という作品を書いています。
1979年にひばり児童合唱団(たびたび共演)に書いた『いも虫ごろごろ』からの、田中信昭先生絡みの一曲ですね。
こちらは矢野さんのソロ+合唱という形式で、プログラムノートによれば、練習の場で団員と一緒に作っていったそうです。同年に大ヒットした『春咲小紅』に近いノリがあります(これもエアチェック音源あり)。
そして、この矢野さんつながりで、教授への委嘱につながったのでしょう(たぶん)。
デビッド・ボウイ、亡くなってしまいましたね。
まだ60代なのに。合掌。
22日の深夜にはBSプレミアムで『戦メリ』が、翌23日の深夜には同じくBSプレミアムでデビッド・ボウイの87年のライブが放送されます。
要チェックです。