定年まで勤め上げる、という言葉が
死後になりつつある。
ちょっと前まで、定年は60才だったのに、
今では65才になりつつある。
今日は定年のお話。
アラカンも何年か前に無事に
定年(60才)を迎えることができた。
定年の前、数年は会社としても
アラカンの扱いに手を焼いていた
かもしれない。
アラカンの給料は高いくせに、
使い物にならん的な感じだろうか。
適当にあちこちに飛ばして、
本人から「私辞めます」と言ってくれるのを
待ちますか的な声も聞こえる。
実際、大阪支店勤務の時にそんな話もあった。
(本社人事総務部へ戻るか、
辞めてもらうのかの選択)
まあこの時は、今更東京へは行けないよね、
って感じで、会社を辞めるつもりでいた。
ここで自分の行き先の回答期限の
時間切れ寸前のところで、
別の転勤先を提示された。
それが自宅から通えそうな勤務地だった。
不安は相当あったが、素直にその転勤先を
受け入れることにした。
定年まで残り2年だし。
2年間辛抱、我慢しましょ、っと。
そして無事定年を迎えることができた。
定年セレモニーでは、
会社から感謝状が贈られる。
よくぞ定年まで勤め上げましたね、
っていう感謝状だ。
ひょっとしたら、花束だって誰かから
もらえるかもしれないし。
そして会社からの旅行券。
これも嬉しいもんだ。
加えて、退職金は会社都合で満額だし、
失業保険も会社都合で自己都合よりも
早く給付される。
よくよく考えれば、いい事ずくめなのだ。
定年間際には、きっと
嫌なこともあるでしょう。
辛いこともあるでしょう。
それでもそれを乗り越えた先には、
黄金に輝く定年というゴールテープが
待っていることを忘れずに。
定年まで勤め上げた達成感、自信は、
意外にも心に刻まれるもんですよ。
目指せ、定年。
目指せ、ゴールテープ。
(T氏に捧ぐ)