今まで読んだ本の中で、
何が良かったですか?
この類の質問には、
こう答えることにしている。
幕末父子伝、
たった一人の生還、
地球の迷い方、
の3冊をあげている。

幕末父子伝は、先日に読み返してみた。
たった一人の生還は、
ひとりひとりが亡くなっていくのが
リアルすぎて、怖くて、
とても読み返せないでいる。
地球の迷い方は、
ずっとそのままになっている。
で、最近ふと昔読んだ本の中で
徳川慶喜のお孫さんが書いた本を
思い出した。
正確な本の名前が思い出せなかったが、
山之口にいた時に、
あるメモに、その本の題名が書いてあり、
無性にその本が再度読みたくなったのだ。
徳川慶喜家の子供部屋、
榊原喜佐子著。

早速、図書館に行って、
借りてきました。
図書館でもその本がかなり古いせいか、
もうすでに自動書庫に格納されていました。
本の内容は、ご想像の通り
昭和初期の時代の、作者本人の
リアルな幼少期を描いたものである。
雛祭りの様子やら、
お正月の様子やら、
おやつは何が出た、
何をして遊んでいた、とか
たわいもない話ばかりだが。
ただ何せ徳川慶喜の孫娘の話である。
屋敷は、東京都内の一等地、3千坪の土地に
建坪1千坪の平家のお屋敷に住み、
この家に関わる人たち50人余り方々と
一緒に暮らしているのだ。
普通の暮らしではないことは間違いない。
作者本人の幼少期に書き記した
日記帳が手元に残ったことから、
この本を書くきっかけにもなったらしい。
ただ、この手の本は、
何か人に勧めにくい。
自分にはめっちゃ興味深く、
面白く読めたのに、
他人にとっては、別にってなることも
普通にあり得る。
とにかく、私にとっては
いろいろな意味で不思議な本で
あることは間違いない。