今回の総選挙から

やたら103万円が有名になった。

 

これは、国民民主党の玉木代表が、

年収に関わる「103万円の壁」を引き上げると

ぶちあげたからだ。

しかも玉木さん、103万円を178万円に

引き上げましょう、ときたもんだ。

 

そんな話で一部のテレビで、この103万円で

盛り上がるもんだから、

アラカンも、なぜに103万円という半端は

金額だったのだろうか、とか。

いつから103万円だったのか、

という素朴な疑問もわいてきたちゅうもんだ。

 

103万円は、

基礎控除額48万円+給与所得控除の最低額

55万円を合計したものだったのだ。

48万円+55万円=103万円。

 

で、経緯はこうだ。

 

1984年〜1988年=90万円

(33万円+57万円)

1989年〜1994年=100万円

(33万円+65万円)

で、

1995年からは、

38万円+65万円で、103万円となった次第。

2020年に、基礎控除が38万円→48万円と

なったが、給与所得控除が65万円→55万円と

引き下げられたもんだから、合計103万円と

変わりなしとなっている。

 

もう長きにわたっての103万円。

この間、誰も手を付けたくなかったのでしょうね。

きっと。

この103万円問題、

面倒だしね。

 

で、玉木代表からの気になる話もある。

 

それは、103万円から178万円に引き上げる

一つの理由として、学生さんのアルバイトで、

年末になると103万円を意識し、労働時間を

抑制してしまって、お店側の労働人員確保を難しく

してしまうっていう話だ。

 

そもそも大学生の本分は、アルバイトではなく、

勉強ではないの?って突っ込みたくなるのだ。

学生で年間103万円以上稼ぐって、

どんなけ働いているのってなる。

ちゃんと、学校にも行けよって言いたくなるのだ。

 

そんな風なことも考え、アラカンは、

今回の103万円の壁を上にあげるよりも、

いっそ、所得税を全て労働者に方々に公平に

負担してもらう意味でも、

給与所得控除の最低額を撤廃して、

103万円から大きく下げてしまうのはどうか、

という提案なのだ。

 

そうすれば、壁なんぞ気にすることなく、

たいていの給与所得には、所得税が

当然発生するという認識を持ってもらうのだ。

 

これに付随して、社会保険料も同様の

扱いにしてしまうというものだ。

(相当、無理がありますね。多分)

 

この話は、多少暴論的なところもあるが、

玉木代表が、学生アルバイトという言葉を

連呼して、壁の引き揚げを唱えることに

大きな疑問を持つものあります。

 

今回の103万円の件で、

多くの国民がこの問題に着目し、

より考えて、議論してもらうことは

大いに結構なことだとは思う。