少し前にBSでやっていたマディソン郡の橋を

ビデオに入れて、山之口で改めて見てみた。

 



この映画は、すでに何年か前に見たことがあり、

その時は、なりほどね程度の印象だったように

思う。

 

今回は、二人がどのように知り合い、

別れていくのかをじっくり見てみたいと

思った。

 

過去に見たことのある映画を、

もう一度改めてじっくり見てみるって、

かなりいい。

 

この映画で熟年女性を演じているのは、

メリル ストリープっていう女優なんだが、

この人は、ほんとたくさんの映画に出ている

超有名人。

特に印象深いのは、鉄の女=サッチャーさんを

演じた時の彼女だ。

もう、本物のサッチャーさんが

乗り移ったかのような演技なのだ。

 

クリント イーストウッドは、

もう語るまい。

荒野の用心棒などの西部劇から、

最近の老年を演じる味のあるものまで、

数知れず。

 

この二人がこの映画の中で、

限られた時間の中で

自分の人生を語り、愛を語る。

 

その最終盤で、

町で偶然イーストウッドが車に乗っている

姿を見つけたストリープが、

もう今車をを降りて、イーストウッドの

ところに駆け付けたい気持ちに

駆られるシーンがあるのだ。

 

ストリープが、自分の旦那と共に車に

乗っているにもかかわらず、

自分の車のドアの開閉ノブに

手がかかっていて、今まさにこのノブを

押してドアを開ける?開けない?の

自分自身でせめぎ合いをしているシーンが

あるのだ。

 

短い時間ではあるが、

このシーンには、心がきゅんと締め付けられた。

 

どうするんだ?

ストリープ。

まさか、イーストウッドのところには

行かないよね?

行かないと分かっていても、

心が締め付けられた。

 

久々にアラカンのハートが

2割ほど縮んだ瞬間だった。