先日某国営放送でやっていたドキュメント72時間、

「格安のガソリンスタンド」を見た。

アラカンは、このドキュメント72時間、

結構好きで、毎回ビデオに入れて見ているほどだ。

 

今回は、和歌山市内にある

セルフのガソリンスタンドが舞台。

 

今回の番組の中で、

1組の家族が興味深かった。

 

ある日の夜中、午前2時。

 

家族:

これから高野山のほうに行くんですよ。

 

高野山の奥に野迫川村(のせがわ)っていう

のがあって、

そこへ雲海を見に行くんですよ。

 

スタッフ:

高野山へ行くきっかけは?

 

家族:

子供が当時9歳だったんですけど、

6年前に交通事故で亡くなったんですよ。

 

そのお参りを兼ねて、行くようになったんですよ。

 

そこへ(高野山)行けば、何か息子を感じられる

ような気がしてね。

 

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そして、朝にまたガソリンスタンドへ立ち寄り、

また同じスタッフに会う。

 

スタッフ:

高野山、どうでした?

 

家族:

(高野山の入り口の写真を見せながら)

これが高野山の奥之院の入り口ですね。

 

この橋を渡ると、一切の撮影禁止なんですよ、

あんまりしゃべるのも禁止されているんですよ。

 

ここ(この橋を渡ったら)を通ったら、

別世界になって、

(亡くなった)息子が横に一緒に

歩いているような感覚になるんですよ。

 

スタッフ:

ご夫婦は、6年前までは、現実を受け

入れることが到底できなかった。

そして、苦しみ続ける毎日だったと言う。

 

家族:

6年前は、ずっと地獄でしたね。

ずっと闇の中にいてる感じでしたね。

 

他に子供がいてるんで、

後を追って○ぬこともできないし。

 

一生で一番嫌な体験をしたかなと

思っています。

 

私たちがどういうことをしたら、

亡くなった息子が喜んでくれるって

いうことをずっと考えていて、

やっぱり、笑わなあかんし、

やっぱり、強いっていうか、

天国で「自慢の親やで」みたいなことを

言えるような親になろうかなと思って

います。

 

アラカンは、また泣いてばっかりだった。

いい年こいて。