日本海側を走る新日本海フェリーは、

舞鶴→小樽で、

小樽から出航する船は、敦賀に到着する。

 

何日か前に初めてフェリーに乗った経験から、

今度はある程度の食料を買い込んで、

フェリーに乗り込もうと考えていた。

 

フェリー船内の食堂は、

高くて、まずくて、開いている時間が

限られているの3重悪なのだ。

食堂の営業時間は、わずか1時間くらいしか

営業していない。

その時間を逃すと、もう何も食べられないのだ。

 

しかも船酔いだし、ひとりだし。

ただひたすら床に、這いつくばって、

船酔いを楽にするため寝ているだけだ。

もう寝るしかないのだ。

30時間を超える辛い船旅。

 

そしてようやく敦賀に到着。

 

敦賀から京都まではそんなに離れていない。

半日で着く距離だ。

 

京都の街並みの見慣れた風景が目に入ってきた。

3週間にも及んだ北海道一人旅も、

無事ご帰還となった。

 

その後、皆に北海道のあちこちで拾ってきた

貝殻やら、蹄鉄やらを皆にお渡しし、

北海道の土産話しを何度となく繰り返した。

 

そしてあろうことか、この4ヶ月後、

今度は九州一周一人旅に出かけるとは、

誰が予想できただろうか。