ジャニー氏性加害問題がまだまだ尾を引いている。
昨日ジャニーズ事務所側が記者会見を開いたが、
まだまだこの問題解決の糸口すら見えてこない。

そもそも、当初はテレビ局側に相当の権力があり、
どの俳優を使うか、どの歌手を使うかの裁量の自由度が
あったように推察される。

メディア(特にテレビ)に出る出ないは、
歌手を含む芸能人にとっては、一大チャンスだ。

その裁量が、テレビ局側にあるのが普通であるが、
何らかの事情により、芸能プロダクション側が
大きな力を持ってくるとどうなるか。

ヘンテコなことになってくる。

芸能プロダクションが視聴率の取れる芸能人を
多く配するように力を持ってきてしまうと、
今回のようなことになってくる。

一芸能プロダクションが、メディアをコントロール
するまでになってきてしまうのだ。
たとえそれが、某国営放送であってもだ。

紅白歌合戦への出場にしてもそうだし、
民放の歌番組だってそうだ。
一芸能プロダクションの歌手大勢が、ぞろぞろと出演可能と
(実力が伴わずとも)なってしまうのだ。
(ファンにとっては喜ばしいでしょうが)

歌番組も、番組構成が歪むことだってありうる。
それは、視聴率ほしさに、その手の歌手を揃えたく
なってしまい、視聴率の取れない、例えば演歌歌手とかは
主演が難しくなってしまう。
たとえ、歌唱力もありヒット曲を歌う演歌歌手の
出番すらなくなる。

そして最後は、ご存知の通り、たとえ会社トップが性犯罪を
犯そうとも、ニュース報道はされないし、話題にすら
しなくなってしまい、今まで通りの会社のおつきあいに
なっていくのだ。

それにしても、ジャニー氏のここまで芸能プロダクションを
大きくし、メディアに対して大きな権力を持ってきた手腕は、
相当なものだと言わざるを得ない。

もうこれを機会に、某国政放送の紅白歌合戦、やめませんか?
いい機会だと思うんだけどなあ。