先日の痛ましい出来事=園児車中置き去り、があり、
アラカンは遠く昔、今から45年か50年ほど前の
事故を思い出した。

その事故は、(記憶をたぐるのみ)
東北の田舎の遠い地方で起こった。


中学生何人かで隠れんぼか、鬼ごっこをやっていて、
そのうちの一人が、身を隠すためにそこらに放置廃棄されていた
業務用の冷蔵庫(あるいは冷凍庫)の中に
自ら入っていってしまったのだ。

今でこそ、そういった大型冷蔵庫は内からでも開けれるように
なっていると思うのだが、
その当時のものは、そうではなかった。
一度入ってしまうと、中からでは扉は開けられなかったのだ。

不審に思った中学生の仲間同士も彼を相当探しまくったが、
見つからなかった。
家族を含め、警察も応援して彼を探したが、
何日も見つからなかった。

そしていよいよという時に、
ふとしたことから、放置されていた業務用の大型冷蔵庫の
中を開けたら、彼の変わり果てた姿を発見したというものだ。

暑い日だったのでしょう、彼は着ていた服を全部脱ぎ捨て、
指で扉をかきむしった跡が残っていたと聞いた。

もう何十年も経っているというのに、
この痛ましい事故は、アラカンの脳裏から焼き付いて離れない。

今もって、園児車中置き去り事件が悲しすぎて、
行き場がない。
運転していた理事長のみならず、
出欠確認を怠った担任の先生、ちょっとでもおかしいと思った
多くの関係者の方々も悲しみに暮れていると思いたい。

その昔に、こんな事件があっただろうか?
その昔は、PCとかタブレットなんてないから、
板挟み(クリップボード)で、紙と鉛筆で、園児一人一人を
顔を見て出席を確認したでしょ。

便利になりすぎた時代の置き土産は、あまりにも悲しすぎて
言葉にならない。