入社した当時は、当然何も分からず知らずで、
計算機の練習ばかりしていたという話は、
以前のブログに書いた。
その後、ちったあ、ましになってきて?
仕事らしい仕事をするようになった。
まずは、包装材料と原料の仕入れ伝票の
帳簿記入と、請求書処理の仕事だ。
その会社は、1つの段ボールに12個から
24個ぐらいの商品を入れて、発送する。
(段ボールのことを、カートンと呼んでいた。)
商品を包装する全てのものが、
包装材料=包材となる。
カートン、
ポリ袋にも、袋の形状(まちの入り方)によって
ポリバッグ、ガゼット、ポニーテールバッグの
大きく分けて3つの種類に分けていた。
ポリシート、
段ボールの仕切り(段ボールパーティションと呼んでいた?)、
ビニールテープ、
ガムテープ、
物によっては、エアキャップ(プチプチ)、
ライトロン(白いフワッとした緩衝材)を
使う商品もあった。
これらの包材が納入されると、
すべての包装材料に対して、
品目ごとに、
納入日付、縦横のサイズ、数量単価、金額を納入業者ごとに、
バインダー式の帳簿(レジャーと呼んでいた)に
鉛筆で記入していた。
記入し終わった納品書は、ハンギングフォルダーと
言われているフォルダーに、業者別品目別に収納した。
で、業者から請求書が届くと、
先方の請求明細書と当方の納品書を照合して、
マッチングしていく。
その会社は、原価計算は標準原価計算を採用している関係で、
すべての包装材料に、標準原価があり、
例えば、カートンなら1枚単価175円、
ポリバッグなら、1枚3円とか、すべて標準原価が決められていた。
(標準原価は、毎年見直しが行われた。)
例えば、カートンが1000枚納入されれば、
1000枚x175円=175000円、
でも、実際の請求金額は、いろいろなサイズのカートンがあり、
150000円だったとすると、
業者の請求金額を150000円とすれば、
包装資材 = 175000円
購入原価差異= ー25000円
と仕訳する。
また、例として業者の請求金額が180000円だったとすると、
包装資材 175000円
購入原価差異 5000円
と仕訳する。
つまり、標準原価で計算して、実際の金額との差額を、
原価差異という勘定科目に入れ込んでいく方法なのだ。
そのため、品目ごとの枚数管理も必要となってくるのだ。
請求明細書と納品書が合致したら、
それを明らかにするために、
各請求明細書の金額を、印字テープが出力できる専用の
計算機で計算し、勘定科目ごとに金額を記入して
ホッチキス留めし、支払いのため本社へ郵送していた。
(仕訳作成は工場経理でするが、支払い、仕訳入力は
東京本社経理が担当していた。)
PCもない時代に、
ほんと手作業だけで、こんなことをしていました。
しかも、その会社は外資系の会社だったもので、
英文会計だったのだ。
ただの簿記さえ知らないのに、
英文会計なんてほんと、ちんぷんかんぷんだったのだ。
ただただ覚えていくしかない若い時代でした。