前の会社を辞めて実家に帰ってきて、
次の会社への通勤は、実家から会社に行くようになった。

この会社では驚くことばかりだったが、
その中でも驚いたのが、
いろいろな行事が多くあることだった。

各課ごとに日々の朝礼もあったが、
どのように朝礼が行われていたか、
今となっては全く記憶がない。
誰かが仕切って、報告事項とかがあったか、
覚えていない。
ただ(アラカンにとっての)3番目の会社のような
「ラジオ体操」はなかった。

朝礼で覚えているのは、
毎週月曜日の朝礼は、「ウィークリー アセンブリー」と
呼ばれているちょい大きめの朝礼が、職場とは別の場所で
行われていた。

ウィークリーアセンブリーは、
会社内の食堂横にある場所に、ちょっとしたステージがあって、
そこでちょっとした表彰だとか、安全の呼びかけとか、
お誕生日祝いとか、結婚祝いとかが行われていた。
さらによくテレビで見かけるようなかっこいい演台も、
上手下手にそれぞれ1つずつあった。
さらに、スライドも見ることができるようにスクリーンも
設置されていたし、電動でカーテンも開け閉めできるように
なっていた。(恐るべし)


となると、当然照明関係もダウンライト、スポットライトも
手元(音響ブース)で調整できるように作られていた。
(恐るべし)

また、音楽、効果音等も出せるようにカセットデッキが2台、
(その当時は、カセットテープしかなかった)
サウンドミキサーもしっかりしたものが設置されていた。
(これまた恐るべし)

そしてこのウィークリーアセンブリーの最後の締めは、
会社の社歌のようなものを皆で歌って終わるのだが、
その歌を歌う時も、ソングリーダーと呼ばれる人が数人いて、
その人たちが、ステージに上がり、歌をリードするのだ。
時にはポンポンを持って歌うのだ。
(毎回歌を歌っていただろうか?記憶がなくなっている)

この客席は、80席くらいの大きさだったと思うが、
この会社のスローガンとでも言うのか、
「席は、前から詰めなさい」ということが、結構徹底されていた。
所長も事あるごとに「前から席を詰めなさい」と言うから、
皆周知していて、皆自ら進んで前から席を詰めていることには、
アラカンも驚いたし、いたく感心もしたもんだった。
(3番目の会社では、前の席が空いていても皆知らん顔だった)