アラカンが中途入社した2番目の会社は、
ちょい変わった会社だった。
外資系の会社ということもあるだろうか。
ほんと、変わった会社だった。
まずは、自分の名前が呼ばれたら(指名されたら)、
右手を上げて、「はい」と返事をして(座っていれば)
起立するのだ。
わかるかな?
軍隊のような雰囲気なのだ。
軍隊といえば、
ここの工場長(工場長=所長=副社長、ここで一番役職が上の人)が
室内に入ってきたら、全員起立をするのだ。
何をしていても、起立をする。
流石に、電話をしていればそのままかもしれないが。
そこで、副社長が座っていいといえば、
ここで皆、着席する。
軍隊といえば、
この会社には、制服があった。
濃紺の上下と色違いで、こげ茶色の上下があった。
その2色で、毎週交互に着替えるのだ。
今週が濃紺の制服だったら、翌週はこげ茶の制服を着用をする。
(その制服のクリーニングも会社費用で全てやってくれていた)
しかもその制服には、胸元に名前が刺繍されてあった。
さらにさらに、左肩の肩には、その人の役職を表す肩章があるのだ。
わかるかな?
そうそう、飛行機のパイロットが着ているワイシャツの肩に、
金色の太い刺繍があるのを覚えています?
そうそう、あんな感じです。
実際には、部長が3本の太い線(金色)、
課長は3本線だが、真ん中の1本はちょい細めの線とか。
係長は、2本線だが片方の1本が細めとか。
役職は、下の方から、
副主任、
主任補、
主任、
係長、(係長から管理職となる。)
副主事、
主事、
課長、
副部長、
部長。
(さらに、役職名に心得がついたり、なかったりと多岐にわたる)
そう言えば、女性社員にも男性と同じように2色の制服が
支給されていた。
女性の場合、紺色と赤色の2色。
下はキュロットスカートが制服となっていた。
(年配者には、このキュロットスカートは
ちょい恥ずかしかったかもしれないなあ)
これだけでも変わった会社だったが、
制服を会社費用で毎週クリーニングしてくれていたのは、
何かと助かった。