山之口に来て4日目になる。

クッキーもこの場所に慣れたか、慣れないか、
不明。

実家との大きな違いは、
まずはこちら山之口では朝散歩時間が長い。

実家の方だと、朝散歩はちょっと散歩しても
すぐに家に帰るという具合。
家だと、家族もいるもんで、楽しいらしい。
おやつをくれる人も私以外にいるもんで、
楽しいらしい。

さらに、ここ山之口には他の犬の匂いが
少ないもんで、かなりの不満があるもよう。

実家の方だと、もうあちこちに犬の匂いがあって、
ちょい散歩すると、もうマーキングの嵐なのだ。
もう、嬉しいそうにマーキングをする。
(ほんとはあんまし、マーキングをさせては
いけないんでしょうが)

とにかく、クッキーの表情が寂しいそうなんだよね。

そんな場面は、まるで、
「鎌倉殿」の八重さんと義時の場面を思い出させる。

義時(小栗旬)が八重さん(新垣結衣)に、こう言う。

「私は、八重さんが嬉しいそうにしている後ろ姿を
見ているだけでいいんです。」と。

こんな古風な情景が目に浮かび、クッキーの姿と
あい重なった。
クッキーの喜んでいる姿を見ているだけでいい。


人の喜ぶ姿を見ているだけでいい。
それが幸せとでも言うのだろうか。