ケタを、やたらクローズアップするスポーツがある。

それは、ずばり「野球」でしょう。
それも、プロ野球でしょう。

2ケタと言えば、2ケタ勝利。
2ケタの勝ち星。

何で、やたら2ケタという言い方をするのか?
何で、2ケタで区切りを無理やり付けようとするのか?
9勝した人に失礼ではないか?
9勝までは、もうゴミみたいな言い方ではないか?
それこそ、今で言うところの差別ではないか。

ここで、おさらいをしておきましょう。

高卒ルーキーで、2けた勝利のプロ野球投手。
(1965年の第一回ドラフト会議以降に限る)

堀内恒夫 16勝 1966年

森安敏明 11勝 1966年

鈴木啓示 10勝 1966年

江夏豊  12勝 1967年

松坂大輔 16勝 1999年
 
田中将大 11勝 2007年

藤浪晋太郎 10勝 2012年

平成では、3人しか達成していないのが、
高卒ルーキー 10勝以上投手である。

確かに、高卒ルーキーで、プロ野球で、
10勝以上を上げるのは相当難しいだろう。

あのダルビッシュでさえ、高卒ルーキーの1年目は、
14試合しか登板していないが、5勝しかしていない。
翌年の2年目でようやく12勝をあげているのだ。

それほど、2けた勝利は難しい、らしい。

今回、何でこの話題を出したかと言うと、
海の向こう大リーグエンゼルス 大谷選手が
今9勝をあげていて、10勝を目前に控えているのだ。


彼の場合、2けた勝利、2けた本塁打で、
ベーブルース以来の、100何年ぶりの大記録とかで、
大いにマスコミがあおっているのだ。
まるで、2けた勝利がすべてであるかのようにだ。

これでもし、大谷選手が9勝のままシーズンを
終わってしまったら、
どうなってしまうんだろう?

もう、怖くて考えられなーーい。