今年のGWあたりに石油給湯器の設置工事をしたもんで、
この山之口にも、ようやく文明の光がともった。

蛇口をひねれば、お湯が出るなんて、
今でこそ当たり前(だのクラッカー)だが、
貧しい国では、そう簡単ではない。

その昔、アラカンもまだ若かりし頃、
そうね、45才くらいだったろうか、
東京の友人とペナン(マレーシア)に旅行を
したことがあった。

その友人とは、途中で別れ、
アラカンは単独で、マレーシアの南の方にある
マラッカという都市に一人で行った。
マレーシアの首都クアランプールから、
高速バスに乗り、一人で行った。
ここは、マラッカ海峡で有名で、インド洋と
南シナ海の分岐点で、多くの船が航行する所だ。

ここは、「地球の迷い方」(高木功)の本に
感化され、行った。


今となっては、このマラッカの宿はどういう風に
予約したか記憶にない。
行き当たりばったりで、宿泊したのか、事前に予約に
したかどうか、記憶がない。
とにかく、宿泊したホテルは、ホテルというような
立派なものではなく、小さな民宿のような感じだった。

トイレは付いていたが、バスタブはなく、
シャワーだけだった。
なんと、そのシャワーもお湯が出ないのだ。
水しか出ないのだ。

それでも、その時期のマレーシアは暑く、
とても日中、外を歩けるような状態ではなかった。

水のシャワーでも、あるだけありがたかった。

この民宿でも、私が泊まった部屋だけにシャワーが
ついている、言うてみれば「スイートルーム」
だったのである。

この時初めて、お湯が出ないシャワーを
経験したアラカンなのであった。