親父が亡くなって、今年で満12年、13回忌を迎える。
今のような、暑すぎず、寒すぎずの過ごしやすい日だった。

その当時、東京に単身赴任だった私は
朝に「お父さんの具合があまり良くないから、
今日帰ってきて」と家内から言われていた。
昨日に、自宅で倒れて病院に行ってきての、
翌日だったのだ。

昼から半休をとり、急いで帰ることにした。

ちょうどその頃、大相撲の春場所がやっていて、
親父は、そのテレビをぼんやり見ながら、
緑色の1人掛けのソファにどかっと座っていた。
その時も、タバコを吸っていたかどうかの
記憶はないが、親父は死ぬまでタバコを
吸っていた。

夕方に私が帰ると、口には出さなかったが、
親父ははっきりとは言わないが、
うれしいそうだった。

家族で夕ご飯を囲んだ。
親父の様子を見ながら、夕食を囲んだ。

そうこうすると、みるみるうちに親父の
具合がおかしくなり、ついには救急車を呼んだ。

親父は、その日のうちに元気な様子でもう家に帰ることなく
その日に近くの病院で息を引き取った。
病室に移ることなく、息を引き取った。

そこからは、春の何とも言えない暑すぎず寒すぎずの
2、3日が続き、葬儀も慌ただしく終わっていった。

それだけのことだが、
この季節になると必ず、そのことをぼんやりと思い出す。

親父が亡くなって、もうすぐ 13回忌を迎える。
皆元気にやっていますよと、今日お墓掃除に行きがてら、
そう墓前で報告した。