食の思い出も、いよいよ区切りのいい10まで来たもんだ。
他人の食の思い出なんて読んでも、面白いことも
ないでしょう。
にも関わらず、嫌がらせのように書く。
今日のお題は、ヨコイのスパゲティ。
ヨコイのスパゲティは今でこそ、そこそこ有名になり、
名も知れてきていて、そう驚くこともないでしょうが。
あらかんが初めてヨコイのスパゲティを食した時の
衝撃は、それはそれは、相当の衝撃がありましたよ。
今から何十年も前の話、そうね、
今から30年ほど前の話。
バブルもはじけつつある頃、
会計士の昼御飯のお伴に、経理担当者はよくついて
行ったもんだ。
名古屋近辺でのお昼御飯の定番は、
味噌煮込みうどん、
ひつまぶし、
そして、ヨコイのスパゲティ
だった。
あらかんは、スパゲティと言えば、
もうトマトソースのナポリタンしか知らなかったし、
ナポリタンしか食べた事がなかった。
そこで連れて行ってもらったのが、
ヨコイのスパゲティ。
この店で何を食べようか、と迷っていたら、
何迷ってるの、あらかんさん。
この店では、ピカタに決まってるじゃん。
しかも、1.5人前のやつね。
ヨコイのスパゲティ ピカタは、
豚肉の小麦粉でまぶしてソテーやつが
3切れスパゲティに乗ってるとても
シンプルスパゲティなのだ。
もちろん、ヨコイのスパゲティ独特の
あんかけも回りにどばって、かかっているけどね。
そのピカタというシンプルな豚肉で、こってりした
あんかけスパゲティを食べるのがいいんだよ、って
U会計士が言っていたことを思い出す。
ほんとあんかけスパゲティを1.5人前食べた後の
昼からの仕事は、もう仕事にはならなかった。
その後ある日の土曜日に、自分の子供2人を連れて
わざわざ名古屋まで車を飛ばして、
ヨコイのスパゲティを食べに行った事が、
思い出に残る。
しかもその日、あらかんの下の子が車酔いし、
車の中で、げぼ吐いた事も思い出に残ってしまった。