すき焼きの思い出と聞いたら、
何を想像します?
普通ならば、超美味しい肉を食べたとか、
すき焼きの名店に行ったとかを
想像するでしょう。
あらかんの場合、すき焼きと言えば、
大きなすき焼き用の鍋に、
すでに味付けしてあるすき焼き、
特に肉を食べるものだった。
そんなあらかんも、関西方面の大学に進学し、
入学早々にクラスでのコンパとかあったときに、
そのメニューがすき焼きだった。
あらかんは、田舎者でそれまで家族で
外食だなんて、ほとんどない。
もう、ほんと外食なんてない。
当然、すき焼きを外のお店で食べたなんて、
一度もない。
そんなあらかんが、関西に来て、初めての関西風
すき焼きには、腰を抜かした。
いきなり肉を焼きだすだなんて、
信じられます?
しかも、肉に砂糖をかけて、
醤油(割下)もかけ回して焼くのだ。
さらにさらに、その焼けた肉を
といた生玉子に付けて食べるのだ。
他の学生はみんな、慣れた感じで
生玉子を、ホイホイと割って、箸でといているのだが、
あらかんは、生玉子ですき焼きを食べた事なんて
一度もないもんで、おろおろするばかり。
皆のやっているやり方を、横目でチラチラ見ながら、
真似するのがやっとだったのだ。
すき焼きは、母のあの出来上がったすき焼きしか
知らないもんで、比べられんが、
やっぱ、あらかんは、出来上がったすき焼きの方が
スッきやなあ。
しかも、生玉子を付けずに、そのまま食べるんがいいね。
その後、あらかんも就職し、会計士とか海外のお客さんを
接待する側にまわった時に、
恐ろしいすき焼きに出会った。
それが、松茸入りのすき焼きだった。
たくさんの松茸が用意されていただろうけど、
例によって、あらかんは豪勢な付きだしと刺身盛合せ
あたりですでに酔っぱらっていたので、
松茸のお味を味わう前に、すでに撃沈していたのであった。
残念。
