11月1日日曜日に大阪都構想の賛否を問う
住民投票があった。

結果はもう皆さんご存知の通り、
大阪都構想は、否決された。

単純に見れば、大阪府と大阪市との
二重行政の廃止の1点では
賛成派が優位と思われていた。

それがどうだ。
僅差ではあるが、否決された。

その否決された要因を探る。

やはり人間、未知のものに対する不安感は
相当なものがあるということだろうか。
今まで慣れ親しんできた「大阪市」が
なくなるというのは、多くの人にとっては、
相当こたえるものだということでしょうね。

じゃあ、大阪市がなくなって代わりに出来た「区」で、
どれだけのメリットがあるの?
という事を、維新の会もきちんと具体的な説明が
出来なかったのではないか。

それもそのはず、だって誰も経験したことのない事を
しようとしているからだ。
ただ、現状のまま、ますます衰退していくよりかは、
思いきったチャレンジで、思いきった改革で現状を
打破していく方がいいのではないか。
そんな論法のようにも聞こえる。

さらに否決された要因を探していく。

10年ほど前に、この大阪都構想を初めに掲げた
橋下さんが、2重行政の問題を顕在化させたもんだから、
その後、大阪府と大阪市との間で2重行政の問題が、
徐々に改善されてきたとも聞く。
だから、2重行政の問題も都構想で解決せずとも、
現状のままでも改善出来るじゃん、となったのではないか。

さらに、否決に追い討ちをかけたのは、
9月にあるマスコミが、大阪都になると、
コストが何百億と増加するような記事が
出てしまったのだ。

さらにさらに(これはあんまし関係ないかもしれないが)
当日の投票用紙に、「大阪市を廃止」と
記載されていたようなのだ。
この事は、投票日当日の話なので、有権者はすでに
どっちに投票するか決まっているはずなので、
あんまし関係ないとは思うが。
大阪市を廃止と聞かされれば、グラッちと
くるかもしれないね。

(今日は長いね)

まあ今回は、トップダウンの提案だからね。
トップダウン提案には、胡散臭ささを感じるし、
抵抗、拒否したくなるのが庶民感情らしい。
民衆から沸き上がってくる提案主張に対して、
住民投票は、あるべきかもしれない。

そもそも、賛成反対が拮抗して、僅差で賛成と
なったとしても、
賛成派のその後の改革は、大変な道のりと
なるでしょう。
そう言った意味では、賛成は3分の2以上
くらいあった方がいいように思うのだが、
いかがなものか。

今回のこの住民投票により、
変わるものは変わり、
変わらないものは、変わらない。

あらかん的には、ぜひとも多くの
若い力で、大阪市を変えていってほしかったのだ。
うーーーん、残念。