先日、某国営放送でやっていた「プロフェッショナル」という
番組で、「餅ばあちゃんの物語」をやっていた。
始めは、あらかんもこの番組には興味はなかったが、
だんだんと引き込まれていってしまった。

青森津軽 五所川原で、93才のおばあちゃん1人で、
年間5万個の笹餅を手作りし、売り上げているとのこと。

番組の始めの部分で、いきなり泣ける言葉が。

「一生懸命やっていれば、仕事が仕事を教えてくれる」

この言葉は、深い。

別な言葉で、「習うより慣れろ」という言葉もあるけど、
重さが違う。

仕事が仕事を教えてくれる。
この言葉、あらかん辞典の中に即仲間入りです。

このおばあちゃんが、笹餅を作り出したきっかけは、
ある時に、友人と二人で、特別老人養護ホームへ慰問に
行きましょうとなった時に、お餅でも持って行きましょうとなり、
笹餅を持って行ったそうな。
そこで皆さんのお餅を差し上げたら、そのうちの2人の方が、
涙を流して喜んで食べてくれたことに感激して、
その後も作ろうとなったそうな。

自分がいつも作っている笹餅で、食べた人が喜んでくれる、
泣いてくれる、そんな事があるんだ、と驚きもし、
感動もしたとのこと。

それからというものがまたすごい。
何年後には、餅をくるむ笹も自家栽培しようとするのだ。
いい笹を作りたいのだ。

ある時に、自分の母に、
「子育てって大変だよね」と母に言ったら、
母は、
「そんなことはない。子育てが大変だなんて思ったことは
一度もない。」
それを言われ、もう二度と愚痴を言わないと誓ったそうな。

93才になった今も、どうやって生きていくか模索を
しているよう。
どうやって生きていったらいいかわからないほうが、
幸せかもしれない。
そういう気持ちで、人生を送っていれば、
いつかきっといいことがあるはずわよ。

そんな風に締めくくていた。

93才のおばあちゃんが、ひたむきに生きていく姿に触れ、
あらかんは、いつもより増して泣けて泣けてしかたなかった。