まだ続きます。

今から18年前の2002年に、拉致被害者数人が日本に帰国され、
その前後には、横田めぐみさんの娘の存在も確認されていたらしい。

横田さん夫妻は、そりゃあ孫に会いたかったに違いない。
もちろん、娘にも会いたいが、それが叶わないなら、
せめて娘(めぐみさん)の子供(孫)に会いたいと思うのは、
普通の親心というものでしょう。
どんなにか、会いたかったことだろう。
心中を察しても余りある。


がしかし、ここで安易にひょいひょいと孫に会いに
入ってしまうと、北朝鮮ペースに はめられて、
簡単に、拉致問題の幕引きに使われてしまう。
また、拉致問題は、単に「当人に会う」ということが
最終ゴールではなく、拉致被害者全員が無事に
日本に帰ることだとする意見も周りにあることから、
横田夫妻は、長きにわたって苦悩することとなる。

横田夫妻の娘に会えないなら、せめて孫にでも会いたい、
そんな思いは、日増しに深くなっていくだろう。
その一方で、拉致被害者家族の会の代表を務めている
当人たちは、自分たちだけ自分たちの思いを遂げて
しまっても、他の拉致被害者家族に対して申し訳ない。
そんな気持ちが渦巻く。

あらかんは、その後ずっと横田夫妻は孫にも会えていないと
思い込んでいたが、勘違いであった。
2014年3月に、第3国であるモンゴルで、横田めぐみさんの
娘キム・ウンギョン(ヘギョン)さんに会えたようだった。
これが、よかったよかったと思いたいが、そう簡単ではないようだ。

娘に会えない親。
娘を探す親。

改めて、
横田滋さんに哀悼の意を表します。