もうすぐ(来週)お彼岸がやってくる。
この時期になると思い出されるのが、
親父の命日だ。

大相撲春場所が始まっていた。

こんな気温だった。

その当時、東京に単赴任中だったあらかんは、
親父の具合がおかしいと朝に電話があり、
その日は、会社を半日休み、昼から実家に戻った。

親父は、まだ意識があり、まだ話もできる状態だったが、
あらかんと、ほんの少し話していると、
あらかんに会えてほっとしたのか安心したのか、
急に具合が悪くなったのか、
そこから倒れて、帰らぬ人となった。

あっと言う間だった。

夕方に倒れて、病院から家に戻ってきたのが、
夜中の1、2時ごろだったと思う。

夜中でもそんなに寒くなく、
早朝明け方でも、そんなに寒くない時期だったことを
覚えている。

そのまま、寝ずにすぐその日のお通夜の準備やらに
追われた。

お通夜が済んだら済んだで、次の日の告別式。

もう、徹夜の連続ような日が続いた。

ばたばたして、あっと言う間に過ぎていった。

その後1週間ほどで、あらかんはまた東京の会社へ
帰って行ったと思うが、その間に、給与振り込みとか、
月末振り込み準備とかのあらかんの会社の仕事も
あったと思うが、いったい誰がやってくれていたのだろうか?
何とかなるもんだね、仕事って。
今頃、こんな疑問を思っても、ね。

もし、自分の最後の日が選べるとしたら、
あらかんは、絶対に3月のお彼岸の時期を選びたい。
だって、気候はいいし、花は咲き始めるし、
学校は春休みで、集まるとしたら、休みで集まりやすいし、
良いことづくし、でしょ?