先日、ちょっとしたことから高校の同窓会名簿を
入手することができた。
手に入れてしまった。

始めは、ほほほお、そうね。
あいつは、この大学に行ったのね。
そうだったのか。
とか言って、感慨深く見ていたように思う。

でも、それからは違った。

何十年も前のことを、ごく最近の事のように
錯覚して、自分の人生を後悔を含めて、
いや後悔ばかりかのように回想しだしたのだ。

あの時もっと勉強しておけばよかったとか、
あの時、あそこの会社も受けておけばよかったとか。
あの資格をとっておけばよかったとかの話の
オンパレード。

もう自分の人生は、とりあえずのところ、
一山(ひとやま)越えたのだ。
やれやれ、よくやったじゃないか、と言えばいいのに、
言えない。

見るんじゃなかった、同窓会名簿。

それにしても、立派な同窓会名簿。
紙質も上等だし、あいうえお順の索引もある、
けっこうな優れもの。
A4サイズで、厚さ3.8センチ、重さは何と2.2キロもある。


あっ、そうそう、けっこうな収穫もあった。

高校時代の同級生だった女の子が、実は結婚して、
あらかんのごく近くに住んでいたことがわかったこと。
今さら、それがわかったとしても、それが何になる?
クッキーでも連れて、散歩がてらに遊びに来ましたって
言います?

人生、いろいろありますね。
ありましたよね?