先日、「のんびり旅行でも」ということについて
ああだこうだと、もの申した。
旅行つながりと言っては何だが、旅行(旅)について
この先、いける所までいってみたい。
日本人の感覚として旅行は、どこにでもある趣味的な
ものにうつるが、海外ではそうはいかない国もある。
そのことが分かったのは、あらかんがまだ若いころ、
外国人との交流の機会があった時だ。
あらかんが外資系の会社に勤めていたころに、
東南アジアの国の担当者と懇意になって、世間話をしていた時に、
そちらの国では旅行って行きます?なんて聞いてしまった。
その返事は、「そうね、うちの国は鉄道などのインフラも整備
されていないし、貧しい国だから、旅行なんてできないね。
あるのは、親戚の家に遊びに行くぐらいなもんね。」と、
言われたのだ。
そう言われれば、その通りで、日本だってちょい前、
ちょい昔までは旅行なんてなかったはずだ。
せいぜい、江戸時代に宿場町が整備されてきて、人の往来が
できるようになってようよう、江戸の人々がこぞって富士参り、
伊勢参りに行くようになったのではなかったか。
そう考えると、旅行というのは極めて贅沢な趣味となるのではないか。
お金と時間を散財して、加えて非日常を味わうだなんて精神的にも
よろしくないだろうし、悪いことだらけなのに、
今の若いもんの中に、「私の趣味は、旅行です」なんていう
やつに、無性に腹が立つのは、あらかんだけ?