若い頃は、足しげくお店に通い、自分の名前と顔をそこの店主に
覚えてもらえることが、とてもうれしく思うだろうが。
ごく最近まで、アラかんもそう思っていた。
お店の常連客になってみたかった感はあった。
過去に、何かのテレビ番組で、ある人が
「おれは、店の常連なんかならない。お店の人と絶対に仲良くならない」
なんて言っている人がいたが、その理由、意味がその当時は
全く理解できなかった。
それが、ここへきて何かぼんやりと分かるようになってきて
しまったのだ。
お店に入るなり、店主から「あーら、アラかん、お久しぶり。
いつものでいい?」なんて言われてみーーや。
いつもの。
これで通じれば、うれしいだろう。多分。
ほいでも、アラかんはこんな風な、友達感覚・親族感覚の
常連客は、お互いのためによろしくないのではないかと思うのだ。
まずは、料理を作る食べるに緊張感がなくなるのではないかと
思うのである。
多少味付けに失敗しても、許してもらえるとか、食べる方も、
多少まずくても、「これおいしい」って社交辞令満載に返事を
するでしょう。
この気の使い方が好きじゃないんだよね。
こんなんで楽しいですか?
そんなんで、今後はたとえ足しげくお店に通ったとしても、
絶対に常連なんかにならないぞと、固く心に誓った
アラかんなのであった。
親しき仲にも礼儀あり。
まさにこれだ。
