アラかんは、裕福ではない家に育ったもんで、小さい頃から家族で旅行に
行った記憶はほとんどない。
あったとしても、せいぜい和歌山にある親戚の家ぐらいなもんだった。
しかし、いつからかユースホステルの存在を知り、かなり格安で
宿泊できることを知り、学生時代から何度かこのユースホステルを
利用しての旅行には何度か行った。
アラかんの貧乏性の性格は治らないまま、結婚生活へ突入していくが、
周りのキャンプブームに乗りかかり、子供が小さいうちは、アラかんも
コストのかからないキャンプなら行くようになった。
しかし、子供たちが中学高校となれば、そっちのほうが忙しいようで、
アラかんのキャンプにはもう誰も付き合ってはくれなくなった。
そして、今のところでのアラかん家最後の家族旅行となったのは、
上の子が高校3年、
真ん中の子が高校1年、
下の子が中学1年の夏休みの、3泊4日の北海道旅行だった。
(このタイミングがベストなのでは?ということで決めた)
しかし、これもユースホステルばっかの格安旅行だった。
その昔、アラかんが学生時代に北海道へ(敦賀から小樽へフェリーで渡った)
50CCの原付バイクで北海道1周旅行(3週間)行った時の記憶がよみがえり、
ぜひとももう一度北海道へ行ってみたい、
しかも、学生時代に泊まったユースホステルへまた泊まってみたいとの
想いが詰まった変わった旅行だった。
小牧空港→釧路空港→野中温泉(オンネトー)ユースホステル→雌阿寒岳登山→
阿寒湖→野付半島(尾岱沼)→知床ユースホステル→カムイワッカの滝→
知床峠→望洋台(地平線が見える)→屈斜路原野ユースホステル→釧路空港→小牧空港
(釧路空港近辺で、レンタカー(ホンダ オデッセイを借りての移動だった)
おおよそ、こんな感じの旅程だったと思う。
ああ、懐かしい家族旅行。
その後、伊良湖ビューホテルとかに1度宿泊、
何年か前に親父の還暦祝いで、西浦温泉の旅館に泊まったことはあるが、
まあその程度だ。
テレビの旅番組で、部屋に露天風呂がついている高級の旅館がよく
紹介されているが、1度は泊まってみたい気もするが、
アラかんは、泊まり慣れていないだけに、こちら側が妙な緊張感に襲われたりして、
本来疲れを癒す旅行が、逆に疲れに行った旅行になってしまいそうになり、
アラかんにとって高級老舗旅館に泊まるのは、依然としてハードルは高い。
食事は、部屋食がありがたいだろうが、夕食朝食も部屋食となると、
どのタイミングで布団を敷く、布団をたたんでくれる?との推し量りで
もう疲れてしまいそうなのだ。
2泊でもすれば、多少リラックスでもできようが、1泊となると、
夕方チェックインして、晩御飯食べて風呂入って、朝にはもう出発という
ちょい慌ただし感もあるが、そうでもないだろうか?
これを、想像するだけでもう行きたくなくなるのは、アラかんだけだろうか?
(画像は、雌阿寒岳山頂からの風景。)