一昨日の夜にイチローの引退会見があり、
翌日はその様子を含め、情報番組はイチロー一色で
えらいことになっていた。
アラかんもテレビ番組何本かを録画し、見ていたというより、
見比べていた。
正直、イチローの事を書くこと自体はばかられる。
イチローが、ここまで登りつめることができたのは、
イチローの野球対しての真摯さ、謙虚さ、たゆまぬ日々の努力に対して、
それを見ていた野球の神様が、イチローを上へ引き上げてくれたのでは
ないかと思う事さえある。
その事を思うのは、第2回WBCでの韓国との決勝でのあの場面だ。
多くの人の記憶に焼き付いているであろうあのシーンだ。
2アウト2、3塁で、バッターイチローの場面だ。
もし、もしだ。
もし、この場面で、イチローがあっさり凡退なりしてみいーや、
その後のことは想像できんくらい怖い。
このことを思うと、ほんと(イチローには失礼だが)、神様がイチローに
乗り移っていたのではないかと思うくらい、神がかっていたのだ。
昨日の情報番組で興味深かったのは、羽鳥慎一がやっている朝の番組で、
長嶋一茂のコメントだ。
「イチローの外野フライを取るキャッチングとそのあと内野への返球は、
あの年になっても、昔のままに基本に忠実だね」と言うのだ。
簡単な外野フライも自分の頭の前でしっかりと取り、内野への返球も
きちんと投球モーションをとって、相手の取りやすい所へ今も毎回そう投げていると
長嶋一茂はコメントしていた。
また、イチローは三振しても、絶対に下を向いたり、ベンチに走ったりして
帰ってこないというのだ。
自分は自分なりに最高の最善の準備して打席に入っているので、たとえ三振
しても、それはしかたない、相手が少しばかり上回っていたのだ、
ということらしい。
まあ今後とも当分、イチローの動きに世間は振り回されるだろう。
イチローという名前自体がこんなにメジャーになって、定着してしまうことは、
大変な驚きだが、
翼という名詞である「翼」が、人の名前となっていつの間にか世の中に
定着していったことに似ているように思うのだが、いかに?
そもそも、その昔にこのイチローという名前を球団登録しようとした先人たちの
勇気と発想自体に驚くとともに感謝する。