最近の事件報道にバイトテロがある。
バイトの連中が、店内で悪さをしてその様子を動画にとって
SNSで拡散するというものだ。
本人たちは、ちょっとして「のり」でやっているつもりだが、
事は大事(おおごと)になっている。
世のえらい学者さんによると、「承認の欲求」がそうさせるのだ的な
分析をしているのもおもしろい。
最近の若い世代の人たちにとっての幸福ってなんだろうか?
アラかん世代の人たちの幼少の頃はまず、
白黒のテレビはあった。
白黒テレビ→カラーテレビに変わっただけで、幸せだった。
晩御飯がカレーライスだっただけで、幸せだった。
その後、
ラジオを買ってもらった→幸せ
ラジオ付きカセットレコーダーを買ってもらった→幸せ
ステレオを買ってもらった→幸せ
好きな歌手のレコードを買った→幸せ
好きな曲を聞いただけで幸せなんて、信じられますか?
そんな時代があったのです。
その後、どうなっていくか。
カメラを買う→幸せ
デジカメを買う→幸せ
ビデオカメラを買う→幸せ
ビデオレコーダーを買う→幸せ
好きな音楽を手に入れ、次に好きな映像を手に入れる、
あの当時は、これだけで相当幸せになった。
しかも、今では相当安価で手に入れることができるのだ。
もう、物を買って幸せになるなんて、アラかんには、もうないかもしれないとまで
思うようになった。
では、今の若者はどうだろう?
物が氾濫し、しかも安価にすぐ手に入れることができる。
ひょっとしたら、もう物ごころついた時からすでに便利な物が周りに
ごろごろしていて、その物があることが当たり前になっているのかも
しれない。
あって当たり前。
パソコンにしても、スマホにしても、デジカメにしても、あって当たり前。
ひょっとしたら、物を手に入れての幸福感なんて、今時の若者には
ないのかもしれない。
となると、次に求めたくなるのが、「承認の欲求」、他の人から
認められたい欲求がそれかもしれない。
もう、すでにこの「承認の欲求」→幸せ、の時代になっているのかもしれない。