日本語だと、愛は愛一言しかないが、ギリシャ語には4つあるそうだ。

エロースは、愛することが、自らの幸福感に直結する愛。
これは、典型的な男女間の恋愛感情で自然に湧き出るものだが、相手からの
応答と自らの満足を求める愛だ。

ストルーゲーは、親子が互いにいだき合う愛。
これも、自然に湧き出るわが子への愛だが、見返りを求めない無償の愛という
言い方をすることができるものだ。

フィリアは、忠実な友人の間にはたらく愛。
共通の価値観を共有する友人間の愛だそうだ。
フィルハーモニーのフィルもここからきているらしい。
さらに、アメリカのプロゴルファーのフィル ミケルソンのフィルも
この愛の一種であるフィルからきているのだろうか?
このことが、気になって仕方がないのだ。

アガペーは、くじかれることのない慈悲と善意の愛
敵をも許す包容力なので理性と意志による努力が必要で、しかも見返りを
求めない純粋な愛だそうだ。
神様が万人に与える愛のようなものだろうか。

以上の4つの愛があるそうな。

この4つの愛は、結婚生活をすることで、すべて経験できるから、
結婚っていいものだよっていう話を、いつか誰かの結婚披露宴のスピーチで
披露してみたい気持ちもあるのだが、どうだろうか?
3つの袋(給料袋、胃袋、お袋)を大切にとか、3つの気(元気、のんき、陽気)を
大切にするとかの結婚式定番のスピーチより、こっちの4つの愛の話の方がいいと思うんだけどね。

最初の男女の出会いと相互信頼は、エロースとフィリアで強められる。
子供ができれば、ストルゲーを実践する。
そして、夫婦喧嘩をした時は、アガペーの出番であるというふうだ。

今年も残りわずかだが、来年も皆さまにおいても、
愛に満ち溢れた1年になりますようにと、お祈り申し上げます。