平気で嘘がつけるようになった娘は、
どんどん推し活にのめり込んでいきました。
今の時代、
SNSで簡単に人と繋がれることが、
良くも悪くも人生に大きな影響を与えていると私は思います。
娘の推し活のエスカレートも、まさにその一つでした。
一人の人が、大量のグッズをSNSにアップする。
それを見た別の人が、「私も同じことをしよう」と思う。
すると、その人も大量にグッズを購入してSNSに投稿する。
そしてまた、それを見た誰かが同じことをする。
そんな連鎖が続いていきます。
もし「同担拒否」などの気持ちがある場合、
そこには見えないバトルのようなものも生まれてきます。
「あの子より、私の方がたくさんお金を使って応援している」
そんな感覚です。
そもそも「お金を使ってあげている」という考え方自体、
私は少し違うのではないかと思います。
さらに、その売り上げが推しに還元される、
という認識もあるようですが、
正直なところ、そこにも疑問を感じています。
娘も、そんなSNSの世界の「見えない競争」に、
いつの間にか参加していたのだと思います。
そして、気づけばその競争に勝とうとしていました。
同じグッズを三桁購入する。
正直、私には信じられない世界です。
しかも娘は一人暮らし。
自由を手に入れたと勘違いして、
「バレなければ何をしてもいい」と思ってしまったのかもしれません。
そして皮肉なことに、
その事実が発覚したのも、娘自身のSNSでした。
私たちはSNSに強い世代ではありません。
ですが、娘のアカウントを教えてくれた知人がいたおかげで、
隠されていた事実が少しずつ明らかになっていきました。
SNSは、使い方によってはとても便利なものです。
知らなかった情報を知ることもできます。
ですが一歩間違えれば、
人を大きく動かしてしまう力を持ったものでもあると、私は思います。
娘の推し活をここまで加速させたのは、
紛れもなくSNSでした。
この先に、
さらに大きな闇が待っていることも知らずに…。