大学二年の後期から休学した娘。
連絡も取れず、どこで何をしているのか分からないまま、
それでも月日は流れていきました。
そして迎えた、成人の日。
娘はもともと「式には参加しない」と言っていましたが、
当日の振袖の着付けだけは、
こんなことになる前に予約していました。
振袖屋さんも娘に連絡をしてくださったり、
地元の店舗だけでなく、
娘が住んでいる場所の近くの支店でも対応できるように動いてくださいました。
それでも娘は、すべてを完全にスルーしました。
振袖屋さんには迷惑をかけてしまったにもかかわらず、
最後まで丁寧に対応してくださり、感謝しかありません。
前撮りだけでなく、
成人式当日にも振袖姿を見られると思っていた私たち。
もちろん祖父母も、とても楽しみにしていました。
そのショックは、計り知れないものでした。
今でも振袖屋さんや成人式のニュースを見ると、
胸が痛くなります。
そんな悲しい成人式を迎えましたが、
ここから、娘と本格的に向き合わなければならなくなりました。
このまま放っておける問題ではなかったからです。
しかし娘は、着信拒否。
LINEもブロック。
サポートセンターや弁護士にも相談しました。
ですが結局、
「娘さんは成人しているので、こちらからできることはありません」
それが答えでした。
それでも、このままでは前に進めません。
そこで利用したのが、
身内のトラブルなどを扱う、
簡単な裁判のような制度でした。
難しいものではありません。
藁にもすがる思いで、その制度を利用しました。
結果は…
「娘さんがLINEのブロックを解除したそうなので、
親御さんから連絡してください」
それだけでした。
これは本当に意味があったのか。
今でも正直、分かりません。
LINEブロックを解除した娘に、
旦那さんが連絡を取り、
復学についての話し合いが行われました。
もちろん、私は参加していません。
鬱病の状態だったからです。
LINE上でのやり取りの結果、
娘は四月から大学へ復学することになりました。
いわゆる学年としては三年生ですが、
実際には二年生をもう一度やり直す形です。
この復学にあたり、いくつか約束も決めました。
ごく当たり前のことです。
嘘をつかないこと。
メン地下や推し活は少しお休みして、
学生生活を大切にすること。
そして、もう少し親と連絡を取ること。
ですが…
この約束は、決めたその日から破られていました。
娘はすぐに遠征へ行き、
メン地下の周年ライブにも参加していたのです。
これも、後になって分かったことでした。
こうして四月から大学に復学し、
再び学生生活が始まることになりました。
でも私は、ふと思ってしまいます。
約束とは、いったい何なのでしょうか。
破るためにあるものなのでしょうか。
それとも、守るためにあるものなのでしょうか。
守るものだと思っていたのは、
もしかしたら私だけだったのかもしれません。
そしてまた、
予想もしなかった出来事が始まっていくのでした。