私の読書は
本屋さんで
ポップや 作家さんで選ぶ
ジャケ買いする事もあるけど
手に取って選ぶのが楽しい
ワクワクする
新しい作家さんに出逢うと
次々読みたくなる
だったんですが
発病してからは
もっぱら 楽天ブックス
調子良い時に
立ち寄るけど 長くはいれないので
新刊チェックがやっと
比較的 若い作家さんのを
読む事が多いです
吉本ばななさんが出てから
ずいぶん変わったと思うし
伊坂幸太郎さんや有川浩さんは
かなり夢中で読んだ
なので 昔の有名純文学は
あまり通らず
三島由紀夫 谷崎潤一郎 太宰治
遠藤周作 曽野綾子
なんかは 高校生で終わっていた
たまたま ザッピング中
見たのが
「100分de名著」という番組で
伊集院光さんとアナウンサーさん
今回の解説の 柚木麻子さん
(ランチのアッコちゃんの作者だった
そしてBUTTERの作者だった)と
朗読は 山田真保さんでした
(毎回 女優さん朗読するらしい)
「放浪記」の 林芙美子さんの回でした
お名前も作品名も知ってはいかたけど
内容は全く知らずでしたが
彼女の とんでもエピソードが
面白くて ついつい
全部見てしまいました
25分×4回で100分
1回目を見逃したので
2回目からですが
放浪記ってあれだ
森光子さんが 長く舞台でやってたやつだ
でも 明るいイメージだったけど
暗い日記らしい
大正生まれの
昭和初期の作家さんでしたが
SNSがあったら 絶対バズってる
っていう
発言と行動の数々
男尊女卑の時代で
男性には辛辣で
弱者の女性には寄り添う
ずっと 叩かれていたみたいだけど
意に介さない 強い
「貧乏を売り物にする素人小説家」
「たった半年のパリ滞在を売り物にする
成り上がり小説家」とか
散々な言われよう
でもあの時代
女性だから我慢するのが当たり前
パワハラ セクハラ 性搾取に
猛烈に怒り
「ここで怒っていいんだ」
「嫌だと思っていいんだ」と
女性達は気づいたというから
芙美子はかなり前衛的
お金が入ると 旅行して
美味しいものを食べる
放浪記が売れて
パリに行って
戦争に特派員(ペン部隊)として付いていき
男性陣を差し置いて
陥落後の戦地へ一番乗りしたり
いちいち強烈
なんだか興味が湧きました
女流とまとめられ
幸薄き女と読まれてきた作家像も
今 フェミニズム的視点で読み直すと
変わってくるのでは?
伊集院さんが
芸人も男性社会で
修行をやって芸を学ぶ事を
やって来た自分は
感覚で出てくる若い人に
反射的嫌悪感があって
フワちゃんが出て来た時
最初イヤでさ
感覚的でポップな彼女が
軽口を叩くのが恐怖感を感じた
自分が否定されるような・・・
林芙美子を読み解いて行く時に
さて自分はと 考えさせられた
柚木さんが
林芙美子とフワちゃんの組み合わせは
めちゃめちゃ面白い
ちょっと似てるかもしれない
と
放浪記は 読み終わらなくていい
ブラブラ読書して欲しい
という〆でした
なんとも楽しい
100分でした
今夜22時25分から再放送します
本当に読んだら
悪口と愚痴ばかりで
イヤになるかも