めっちゃ遅くなってしまって、すいません汗
コンクールが迫ってきていて忙しくて・・・
ではでは、お久しぶりです。どうぞ↓
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一生からメールがあったのは、9時過ぎだった。
『こっちに△△もおるから、はよ帰ってこーい!』
隆「なんやねん。あいつらもグルか・・・」
行くか。その声を合図に私たちは立ち上がった。
鍵は借りていたので、私は荷物を整えて家を出、それで鍵を閉める。
晩御飯は放置になってしまうが、そこは勘弁してもらおう。
家に着くと、リビングで談笑している3人がいた。
○○「ただいま・・・」
△一元「おかえりー!」
一「お前ら、遅かったやんけー。
なんやーお前ら。いちゃいちゃしとったんちゃうかー?」
隆「んなわけ、あるかぁ!」
△△「もう、他人の家だっていうのに・・・」
隆「だから違いますって」
元「焦りすぎやろ」
隆「焦ってないわ・・・って、○○も反論せーや!」
突っ込まれたものの、いつものテンションの隆太が見られて、嬉しくてつい頬が緩んでしまった。
隆「なにニヤけとんねん!」
○○「だって嬉しいんだもん。全部元通りになって」
隆「・・・」
横から、△△さんが茶々を入れる。
△△「○○ちゃんって、ときどきぎゅっとしたくなるようなこと言うよね」
○○「なんですか、それっ」
♪ピンポーン
昨日と同じようにインターホンが鳴った。
幸せだった時間を壊してしまったインターホン。
自然と体が強張るのが分かった。
隆「俺が出る」
隆太はそう言って、玄関に行った。気を遣ってくれたのだろう。
ガチャリ、ドアの開く音が聞こえて・・・
隆「ええーっ!!」
リビングから玄関は見えないので、隆太の驚きの声だけが聞こえた。
何が起こったのか分からない。
でも、声色的に悪いことでは無さそうだ。
リビングに残っていた私たち4人は玄関へと直行した。
そこにいたのは隆太と・・・
○○「誠司!?」
一「えっ、何で?」
唖然とする5人を尻目に、あがるで、と言って、誠司はもう靴を脱いで、家に上がっている。
隆「何で連絡してくれんかったん!?」
誠「決まったん、急やったし、空港に迎えに来てもらうのもなんかちゃうなーと思って」
一「何やねん、それ」
誠「それにしても、お前らいいとこ住んでんなー。
シェアハウスしてることは聞いてたけど、こんなでっかい家住んどるとは思わんかったわー。
あー、それと、失礼やけど、こちらの方は?
一緒にシェアハウスしてる人?」
誠司は△△さんの方を見て言った。
一「それは、俺の彼女の△△やー!!
めっちゃ、きれいやろー?うらやましいやろー?」
△△「ちょっとやめてよ」
そう言って、△△さんは一生の背中を叩いた。
空手をやっていた△△さんにとっては、軽く叩いたつもりかもしれないが、バシリとなかなか痛そうな音がした。
△△「はじめまして。一生くんの彼女の△△です。
話は前に一生から伺ったことがあります。
ブリーダー目指して、海外にいったとか・・・
よろしくお願いします」
誠「こちらこそ。
一生が迷惑かけまくると思いますけど、どうか温かい目で見てやってください」
一「おい、なんやー!
俺、迷惑なんかかけへんでー!!」
△△「いえいえ!そんなことないです!
いつも、私のほうが・・・」
誠「そんなことないでしょう。
見るからに、しっかりしてはりそうやし・・・」
一「おい!きけやーーー」
元「そうそう。相変わらずいっつもうるさいしな」
誠「やっぱり、未だにそうなんや」
一「おいおい!
俺の話しとんのに、本人無視するって意味分からんわ
・・・って、俺置いてリビング行くなやー!!」
もう、お決まり過ぎて、本当に真顔で一生のことをスルー出来るようになってしまった。
○○「なんで、帰ってきたの?ブリーダーは?」
すると、今まで談笑をしていた表情とは一変、誠司の顔はとても真剣になった。
誠「あっちで行っとった学校も無事卒業して、それからそこで働いとったんやけど、
捨てられる猫が多いこと、前から知っててんけど、実際に保護施設に行ってみて、現実見て、俺がほんまにやりたいのは、こっちやなって思って。
そのまま、向こうでそういう関係の仕事に就くことも出来てんけど、外国で働くのって、自分の国の問題が片付いてからやろって思って、帰って来た」
隆「誠司らしいわ。しっかりしとんな」
○○「同年代とは思えないや」
とても、同年代とは思えない。
私なんて、隆太が私のこと嫌いだとか、隆太に好かれたいとか、そんなことを言っているのに、
その間に誠司は、こんなに大きなことを考えている。
あー、何てばからしい。
私、なんてばからしいことで悩んでいたんだろう。
誠司が猫を助けることは、たくさんの猫をハッピーにするし、世界の問題を解決することにもつながるだろうが、
私たちが付き合うなんて、世界には何の関係もないのに。
そう思うと、なんだかおかしさがこみ上げてきた。
○○「はははははっ」
隆「いきなり笑うなや。
何がおかしいねん」
元「ほんまな」
○○「私がちっぽけでばかすぎることに気づいて、面白くなっちゃった」
それだけで、誠司以外の全員は察したのだろう。
クスリとみんな笑った。
誠「なんやねん!言うてや」
一「痴話げんかや。周りから見たら、もどかしすぎる痴話げんか」
いつの間にか、一生が追いついている。
隆「痴話げんか言うな」
元「俺も、痴話げんかって言われたくないわ」
○○「ちっぽけだったけど、痴話げんかって言わないでー!追い討ちかけないでーー!!」
誠「結局、なんやねん」
一「ま、とりあえず、やっと○○と隆太がまとまったんや」
隆「ちょっ、お前が言うな!俺らから言うわ!!」
誠「やっとやなー!
てか、まだ付き合ってなかったんや。
うん。おめでとう」
隆「なんで、みんなそんなに反応薄いんやろなー!?」
誠「あ、それから、後で言おうと思っとってんけど・・・
俺、結婚するから。
それもあって帰ってきてん」
全「えええー!?」
誠「なんでそんなにびっくりすんねん」
一「え!?外国人!?」
誠「いや、日本人」
一「なんやねーん」
誠「なんで、がっかりすんねん」
一「えー金髪の女の人とかくるんかと思った」
誠「残念やったな。
それでな、しばらくここ住みたいねんけど、部屋って空いてる?」
○○「いやー、空いてない・・・」
誠「やっぱ、そうかー。
じゃあ、適当にこの辺で部屋探すわー」
○○「ごめんねー・・・」
元「いや、その心配やったら、大丈夫やで」
○○「えっ!?」
元「俺、明後日にはパリ行くから」
全「パリ!?」
隆「旅行?」
元「そんなわけないやん。
部屋が空くって言っとんのに。
俺の写真の師匠がおるねん。
その人が、パリに行って個展とか開くらしくて、それに誘われてん。
それで、行くことにした」
○○「もっと早く言ってよー!」
隆一「ほんまやわ」
元「ごめんごめん。でも、昨日決まってん。
はよ言おうと思っとってんけど、タイミング逃してもて」
○○「え、え、荷物とかは?」
元「明日送る。結構、荷物もまとめたし」
一「いつの間に!?」
元「今日。ずっと朝からやってたで」
一「全然、気づかんかった・・・」
元「一生が仕事行ってからやし」
一「ああ、そうか」
○○「何時の飛行機?」
元「10時過ぎやったと思う。
搭乗券は、その師匠がもってはるから、分からんけど」
○○「帰ってくる見込みってあるの?」
元「今のところはない。
やけど、そんな何年も帰って来んことはないと思う」
誠「入れ違いやなぁ」
元「ほんま、残念やわ」
○○「お見送りいくね!」
元「やめろって、はずかしいやろ」
○○「絶対いくもん。
いやって言っても、こっそり行くもん」
元「こっそりってなんやねん」
△△「元気くん、いなくなっちゃうなんて、寂しくなるなぁー」
一「ほんまほんま」
隆「ほんまや」
元「やめろや」
○○「写真送ってね!」
元「わかった。絶対送るわ」
○○「絶対帰ってきてね!」
元「わかった。なるべく早く帰れるようにする」
○○「どーしよう!
元気がいなかったら、私、誰に、朝、起こしてもらおう!?」
元「自分の心配すんなよ!」
○○「あははっ冗談だよー」
隆「ほんま、絶対帰って来いよ」
元「分かってるって」
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元「んじゃ、行くわ」
○○「帰ってくるよねぇ~~~~・・・」
元気が行ってしまう。
そのことは理解したつもりだったけど、実際そうなってしまうと、耐え切れず、結構序盤から泣いてしまった。
なんとなく、周りが困っているのを感じるが、そんなことで涙は止められない。
元「帰ってくるって!ほんま信用ないなー」
○○「だってぇ~~~・・・」
見送りには、隆太と一生と誠司で来ていた。
△△さんも誘ったのだが、仕事でどうしても来れないそうだ。
隆「ほら、いってらっしゃい、って言え!」
○○「いって、ら、っしゃい~~~・・・」
元「そんなんやったら、気持ちよく行けへんやろ。
前向きなパリ行きやのに」
○○「わかってるよぉー・・・」
元気が夢のためにパリにいくのは、重々理解しているし、それを笑顔で送り出したいと思っているのだが、今までいつでも顔を見られると思っていた元気に、明日から会えなくなるとなると、悲しくて寂しくて、やっぱり涙が止まらない。
元「じゃ、行くで」
誠「がんばれよ」
一「いつでも、帰ってきていいからなーっ!」
隆「ほんま。辛くなったら、いつでも俺らがおるから」
元気は誠司から順番に握手をした。
想いのたくさんつまった、かたくて熱い握手だった。
握手だけで、言葉を交わしているように見えた。
元気は隆太に手を差し出した。
隆太はその手を握った。
っと、元気はその手を引いた。
いきなりの不意打ちに、隆太は元気に引かれるがままになった。
2人は熱く抱擁を交わした。
握手よりも感情が溢れていると思った。
すぐに2人は離れた。
とてもとても、一瞬だった。
元気は私の元にも来た。
背の小さい私は元気に近づかれると、とても見上げなければいけない。
元「もういい加減、泣きやめ」
元気の手がすっと伸びる。
そのまま頭を撫でられた。
・・・でも、何か違うような?
何というか、雑すぎるような・・・?
見上げると、元気の手は、私の頭からは少し外れていて・・・
私の頭を撫でているのは、隆太の手だった。
元気が隆太の手首を掴んで、私の頭の上に載せているのだった。
○○「なんで・・・?」
そう私が言うと、元気は隆太の手首を離した。
頭には隆太の手がそのまま残った。
元「教えん」
○○「いじわるー」
元気は優しく微笑んだ。
元「じゃ、ほんまに行くな」
誠「おう」
一「がんばれよー!」
隆「叶えろよ、夢!」
○○「がんばってねーっ!」
元「ありがとう」
元気はとてもあっさりと、くるりと背中を向けて歩いていった。
歩調はとても落ち着いていて、いつものように大股だった。
元気が荷物の検査を受ける間、私は元気との思い出をいろいろ思い出していた。
小さい頃よく公園で遊んだこと。
小学校、中学校、高校、同じところに通って、時々一緒に行ったりもしたこと。
東京の大学に通い始めて、シェアハウスを始めたこと。
就職活動が始まったとき、就職しない元気にたくさん励まされたこと。
同じ芸術系の仕事というだけあって、仕事の相談に何度も乗ってもらったこと。
そして、この数日間のことも。
元気に抱きしめてもらって、本当に安心した。
優しくて、包み込む感じがあった。
荷物の検査が終わり、これで本当に最後だった。
何か言おうと思うが、言いたいことがまとまらない。
すると、横から、何か気配を感じた。
隆「元気!」
元気は去りかけていた足を止め、こちらを振り返った。
隆「ありがとう!!」
元気が下を向いて、少し笑うのが分かった。
元「幸せになれよ!」
元気は何かを振り切ったように、数回大きく手を振ると、さっきと同じように、落ち着いた歩調で大股で、歩き去っていった。
振り返ることはなかった。
幸せになれよ!
そう言ってくれた。
元気のことは大好きだ。かけがえのない人だ。
でも、隆太はそれ以上だ。
幸せになりたい。
幸せにならなくてはいけない。
私、元気に恥じないように幸せになるよ。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
ごめんなさい!
1回切ります!
ちょっと眠気が・・・笑
明日書けるかな?わかんないですけど
最終回1回分に収まりませんでした笑
明日書けなかったらすいません
たぶん、明日書けなかったら、また結構書けないと思います・・・
コンクール終わるまでは部活が忙しくて・・・
ではでは!