先週、皮膚炎になった。
薬をもらって、だいぶマシになったものの

今日、感覚過敏による地獄が起きたので、ブログにしておこうと思う。


感覚過敏とは、周囲の音や匂い、味覚、触覚など外部からの刺激が過剰に感じられ、激しい苦痛を伴って不快に感じられる状態のこと。

普通は、音や光などの刺激が入ると、脳は、刺激を適度に調整する働きがあるのですが、なんらかの原因によってその機能がうまく働かず、さまざまな刺激に対して過剰に反応したり。

脳卒中、片頭痛、自閉スペクトラム症などの発達障害のある人に感覚過敏が出ることが知られていますが、私は過去に盛大に自律神経ぶっ壊して以降、低気圧や頭痛になると、突発的にこの感覚過敏が起きるようになりました。普段は卵や納豆など、神経系に良いと言われてるものを食べてコントロールしてます。大体なんとかなってる。


皮膚炎になって、一つの場所に痒みが出ると
芋づる式にアレルギーのようなミミズ腫れが全身に広がるようになってしまい、汗蒸れなどで悪化するので、先週からフェイスガード生活だった。

既にこの時点で、電車とかに乗ると
マスクじゃなくてフェイスシールドなことに異質な視線を向けられる事が多々あった。
マスクつけてない人入店お断りの場所とかも、店員さんに躊躇われたり。

顎マスクとか、鼻下マスクにはそういうのないのに
とりあえずマスクつけてる人→OK!みたいなのこういう空気、好きくない。

まぁでも、薬も効いてやっと痒みが落ち着いたなあ、またそろそろマスクつけられるなぁとなり始めていた矢先の出来事でした。


今朝は、皮膚炎の発端となった足の甲がめちゃくちゃ痒かった。

運悪く鞄を入れ替えた際に、塗り薬を忘れた。
エコバックを忘れる時と同じやらかしを、よりにもよって塗り薬でやらかした。

そこからどんどん首や腕にアレルギーのようなミミズ腫れと痒みがではじめた。

そして、皮膚の痒さから、触覚の感覚過敏のスイッチが入ってしまった。

冷房の風も、履いているスカートが脚にあたるのも
頭に巻いてるフェイスシールドの留め具も、全部、皮膚にあたるものが苦痛になった。

私の場合、触覚過敏になると
触れるものの材質の情報が入ってくる。

それぞれ、風、布、プラスチックと体に触れてるものの質が違うので、その情報量がまずしんどい。

これはダメだ、やばいと電車を緊急で降りた。
駅のホームに降りた途端、全ての音が文字に見えた。





私の聴覚過敏の場合、
街中の音がこんな風に文字化されて、見えるようになる。音も、人の話し声も、全部文字に変換される。

楽しそうに思われるかもしれないけど、脳に情報が入るのがきついので、本当に辛い。

駅にいて、アナウンスや発車音で、ただでさえギリギリなのに、今日はセミが鳴いていた。
本当に地獄だった。


マジで今日はダメだ、とにかく休もう、とその瞬間に決めた。

一番最悪のパターンの日だった。

皮膚感覚が敏感になる→聴覚が過敏になる→視覚が過敏になる→光に過敏になる、という風に、1つずつ過敏のスイッチが自動で入ってしまう感覚に襲われた。

多分今つけてるのがマスクだったら、呼吸が浅くなる事にパニック起こしてただろうなぁと冷静に思いながら、頭をしめつけるフェイスシールドが気になって、いきなり視界が、プラスチックを通して見える景色に一気に負荷がかかるのを感じた。


マスクがつけられないなら、フェイスシールドとよく言われるけど、本当にそれが可能なのか

私自身劇団の主宰をしていて、今、マスクが厳しい方はフェイスシールドの対応をしているけど、それでいいのか。

良い機会だから、身をもって考えようと
こんにちは!プラスチックです!と主張される景色にぐったりしながら、駅から自宅までの30分間、実証してみようと決めた。



最寄り駅までは、なんとか踏ん張れた。

でも、人によっては、頭につけてる部分から頭痛を引き起こすだろうなぁと感じたりした。

たまに、感覚過敏の人はマスクつけられないっていうけど、服着るのはいいの?(笑)みたいな意見を見るけど、ああ、そうだよ

服着るのもしんどいよ(大声)

一回まじで冬に耐えられなくて帰り道で夜だし、コート着てるし、って歩きながらブラ外した経験ある←
ユニクロやしまむらのノンワイヤー愛好家です…。

まぁ、でも、なんとか帰れるか。となった瞬間、地獄は起きた。

フェイスシールドによる、太陽光の反射。

普段、光過敏になってる時は
私今ドラキュラモードだから、ちょっと光遮断するために寝るねー!あははー、なんて過ごしてたけど

いや、無理!死ぬ死ぬ死ぬ死ぬ!!!!
光に殺される!!!!!

道だったから、私が声を出さない限り、誰かに話しかけられない限り、感染は起きない。

もう無理だと判断して、いつぞやかのブラのように周りを見渡して、フェイスシールドを外した。


帰って、フェイスシールドをぶん投げて
神経をまず整える為に、こういう時のためにストックしてある茹で卵を食べて、部屋を真っ暗にして、横になった。音、光、肌に触れるもの、あらゆる世界中の情報をとにかく今は入れたくない。

全部全部シャットダウンして、気絶するように寝た。

今までも過敏という意味で苦労はしていたけど
人の目や周りを気にして我慢したり、生きにくさを感じる世界線に来てしまったなぁ。なんてぼんやり思いながら。

結論として
マスクできないならフェイスシールドをつける、は
できる人と、それも厳しい人に別れる。

私は突発性で、ここまでひどいのはなかなか起きないけど、慢性的に、痛みを伴う過敏の人もいる。

じゃあどうすればいいのか。


最近は、感覚過敏向けのせんすマスクが出たみたいなので、それを持つのはアリだなぁと思いました。



生きにくい世界だけど
マスクつけてない人を、頭ごなしに否定せず
また、マスクがつけられない側もできる範囲で感染予防に協力できる、優しい世界であるといいなぁと思いました。

とりあえず、マスク、フェイスシールドは用意する気持ちでしたが、更にうちの劇団ではせんすマスクも幾つか準備しようと思います。


なんで今日、こんなしんどかったのか、さっきニュースを見て漸くわかりました。

…台風、発生したんですね(

ただでさえ、暑い、セミうるさい、光きつい、の感覚過敏には辛い夏。

せめて精神的に少しでも楽に生きられる世界になればいいなぁ。。