上京して、13年目になりました。
専門に入り、初めてお手伝いで、初めて入らせていただいた現場。シアターサンモール。

奈良から出てきたばかりの私には
凄くキラキラしていて。
まだ右も左もわからない中、自分もいつか、あの場所に立てるようになりたいと思った。


上京してすぐの頃は
アフレコスタジオに入る自分
舞台に立つ自分

いつか、と思い描くけど、本当に叶えられるかどうかなんて分からなくて。

キラキラと期待の中に、ほんとにそこにいけるか不安の中を過ごしていた。

でも、心の何処かで、未来の自分を信じていたいって気持ちが強くありました。

そんな、プロになることを夢見ていた、18歳の夏。


その後、専門を卒業し、養成所の修了公演で、サンモールに立てるぞ!となったのに、3.11による自粛で中止になり。

その間、大殺界と厄年が一緒に来たのかというくらいの実家の問題がきっかけで、一部記憶がぶっ飛んだり文字が読めなくなるレベルの鬱を経験し

回復までの時間も必要で、多分人よりめちゃくちゃ遠回りして、なんとかちゃんと仕事に出来て
毎回目標を叶えながら進んで、そして、やっと、あの時上京してきた自分の見たかった景色を、今、叶えられた気がします。


こんな歩き方をしてるくせに
諦めなきゃ夢は叶う!なんて、簡単に周りには言えなくて。

その間もしんどい事や長い期間立ち止まったり
もうやだー!ってなる事なんざ山ほどあるわけで。

は諦めなかった、じゃなく、諦めが悪かったと思ってます。諦めなければ、なんて、無責任に言える言葉でもないと思っています。

ただ、それでも。
長い期間休んでも、道を外れても、遠回りしても。
叶う可能性だって、ちゃんとあるっていう、一つの証明になれたりはするんじゃないかなぁ、なんて思ったり。


明日から暫く劇場とはさよならです。

役者を引退するわけじゃなく、声のお仕事がちょっと忙しくなりそうなのと、物語研究所のスケジュールもここから来年5月までバタバタでして。(物語研究所は、観客参加型なので、普通の劇場ではなかなかできない)

前回の休止とは違って、より前に進むために、大好きな場所を離れる感覚です。

本当は客演大好きなんだよー!!
やだー!分身出来るなら全然ずっとやりたいー!が本音ですがw←

今回、やっと遠回りしてシアターサンモールに立てたのが天ネコ2020で本当に良かったし、スタッフ様方を含め、この座組で良かったと思うし、まだまだ全然ダメなところ、学ぶ事、目指す事、沢山だなぁって思える1か月でした。


天満町の入り口が閉まると、大好きな劇場からまた暫く離れちゃいますが、物語研究所でZepp公演やる、を忘れたわけでもなく。寧ろその為に、ここからまた歩きたいと思います。

18歳の私が今の私を信じたように
此処からまた、私は未来の私と仲間を信じて進みます。

この数年、色々劇場に来てくださったり、応援いただいた皆様へ。

一緒にこの数年、歩いてくれてありがとう。
ずっと立ちたかった場所に一緒に来てくれてありがとう。今までの皆さまの応援がなければ、サンモールには立てなかったと思います。

これから、ちょっとだけ形は変わるかもだけど、それでもついてきてくれたら嬉しいです。
勿論、新しい方も大歓迎!!

さぁ、明日は改めて全力で天満町を駆け抜けるぞ…!