(もうそろそろ買い場じゃないか?)これが「もうはまだなり」という
相場の格言の「もう」の部分
投資家がそう考えているうちは、まだ買い場じゃないという意味。
このように下げ相場の初期には投資家は楽観的なスタンスを堅持し続ける。
マーケットが値幅面で大きく下がった場合、(これだけ下がったのだから、もういいだろう)と思うのは人情。
しかし相場の調整には「値幅」と「日柄」という二つの要素があります。
「日柄」というのは経過時間
相場が出直るには割安感が出るだけではダメ。ある程度の時間的休養が必要。
人気化し、投資家にいじり尽くされた市場は栄養を消耗し切っているので
すぐに出直ろうと思ってもエネルギーの蓄積が足らないためヘナヘナと再び下落しやすい。
「強気の罠(Bull trap)」
相場が下がった後で、突然株価が盛り返し「ほら、もう大丈夫」と思わせる局面。
これは相場が天井圏を過ぎ、すでに下降局面に入った初期に出やすい「騙し」
うかつに手を出すと、またすぐに相場が下がり始め、ただでさえ損を抱えているのに
更に傷口を大きくする結果を招く。
投資家が飛びついてはやられ、飛びついてはやられる。
騙しに何度も引っかかると投資家は用心深くなる。
すると市場参加者が少なくなるので自ずと出来高も閑散になる。
つまり新規の買いは控えるけれど、一部の持ち株だけは我慢して持ち続ける状態。
この段階でも、未だ大底ではないです。
つまり誰も売りたくないという状況は、まだアク抜けではない。
この時期になると景気の先行指標である株価の下落に、ようやく実体経済が追いつき、
実際に景気指標が悪くなっていることを示す経済指標が出始める。
株価が弱気相場にはいってからこのように景気指標が悪化し始めるまで1年くらいを要する
場合もあります。
具体的に景気が悪くなっていることを示す例として、設備稼働率の低下、鉱工業生産の低迷、自動車販売台数の下落、住宅着工件数の低下、新規失業保険申請者数の増加、
失業率の上昇、倒産件数の増加などがあります。
中央銀行は利下げすることにより経済を刺激するとともに市場に対する流動性を供給する。
企業や個人は景気後退が濃厚となると倒産や解雇を恐れて借金を整理し
なるべくキャッシュを積み上げる事を考える。
個人投資家の場合、株式市場と金輪際縁を切るため残っていた持ち株をバッサリ処分する。
この時点では、もう売るのを我慢している持ち株すらないので、戻り待ちの売り圧力は無い状態。
不景気が長引くと次第に投資家はリスクに対して極めて敏感になり、少しでもお金を損する
可能性のある事に対してはアレルギー的な反応を示すようになる。
つまり極端に保守的な態度になるということ。
熱狂のかけらもなく、投資家は只々縮こまった態度を示す。
相場に乗り遅れることを心配する人は一人も居なくなる。
株式市場が誰からも顧みられなくなるわけです。
商いは極端に細っており、メディアも株式市場の出来事を報道しない。
相場が静かに反転しても誰もそれに気が付かない。
しかし、いつの間にか新安値銘柄数は減っており、騰落線も増加に転じる。
このような時にひっそりと株価は底入れする。
経済を巡るニュースはその時点でも未だ悪いものばかり。
しかし、株価には先見性があるので、まだ経済指標が悪くても、一足先に株価は底入れするんです。