ミュージアムパーク茨城県自然博物館で開催されている「恐竜vs哺乳類 化石から読み解く進化の物語」展へ行っていました。

今回の企画展は、3億年前のペルム紀に両生類から進化した恐竜類と哺乳類の進化について、4つの章に分けて展示されていました。^^

入口を入ると出迎えてくれるのが、獣脚類のデイノニクスとサーベルタイガーのスミロドンです。

恐竜類の展示は水色で、哺乳類の展示はオレンジ色、植物を緑色で分かりやすく示しているので、動物の分類に疎い方でも、分かりやすい展示となっていました。

 

では一部ですが展示標本を見て行きましよう。

最初の章は「進化の物語をたどる」と題して、古生代ペルム紀から新生代第四紀までを展示していました。^^

まずはペルム紀の両生類、セイムリアのキャストと

スクレロケファルスの産状標本とベントスクスの頭骨です。

スクレロケファルスは科博の地下2階の展示室にも標本が展示されていますね。^^

また初期の爬虫類の標本も展示されています。

植物食の無弓類パレイアサウルスや、水棲の竜弓類メソサウルスなどですが、パレイアサウルスは常設展示で全身骨格が展示されている標本の頭骨のみが外されて展示されていました。^^;

おかげで歯の状態をばっちり観察出来て良かったです。^^

 

三畳紀の展示では爬虫類の多様性ということで、海棲爬虫類も数多く展示されていました。

鰭竜類のノトサウルスや板歯類のシノキアモダスを見ることが出来ました。

また哺乳類へ進化して行く、単弓類の標本んも展示されていました。

続いてジュラ紀の展示です。

竜脚類スーパーサウルスの脊椎骨はやはり大きいですね。

魚竜のイクチオサウルスの頭骨や首の短い首長竜のプリオサウルスの頭骨も展示されています。

 

白亜紀の展示では翼竜のプテラノドンによく似たゲオステルンベルギアの巨大頭骨が目を引きました。^^

また恐竜たちが闊歩していた地上で奮戦していた哺乳類たちの標本も展示されてます。

 

新生代古第三紀では恐竜から進化した鳥類へバトンタッチ。

ガストニアなどの鳥類の標本が並びます。

哺乳類は草食哺乳類の大型化や肉食哺乳類の適応放散が展示されていました。^^

続いて新第三紀の展示・・・

アメリカマストドンの頭骨やダイノテリウムの牙に交じって、見慣れない頭骨が

ブラマテリウム、インド産ってことはヒンドゥー教にちなんだ名前か? 

創造神ブラフマーにちなんで付けられたそうで、キリンの仲間になります。^^

またマッコウクジラの仲間のフィセテルラの頭骨も展示されていました。

日本でも長野県松本市(旧四賀村)からシガマッコウクジラ(学名:Brygmophyseter.shigensis)が出ていますが、当時の海の生態系の頂点にいた哺乳類です。^^

 

最後は第四紀の展示

氷河期の哺乳類やモーリシャスドードーの骨格、

タールピットの岩塊からは沢山の犠牲者の骨が見て取れました。

またタールピットと言えばスミロドンとダイアウルフと言うことで、併せて展されていました。

 

第二章は「現在を生きる恐竜と哺乳類」と言うテーマで、現生種の剥製が展示されています。

今回はここまで、後編に続きます。

ではまた。