1月26日、東北大学で開かれた日本古生物学会・第173回例会を拝聴する前に、同大学の理学部自然史標本館を見学して来ました。

入館して最初に目に飛び込んでくるのは、ステゴサウルス.ステノプスの骨格レプリカとフクイラプトル.キタダニエンシスの骨格レプリカが迎えてくれました。^^

ホールの中央には、イワシクジラの全身骨格が展示されていました。

東北で有名な化石と言えば、やはり歌津魚竜(ウタツサウルス.ハタイイ。

ホロタイプ標本が収蔵、展示されています。^^

2011年の東日本大震災では発掘地の歌津町も津波の被害を受け、他の様々な標本が展示されていた歌津魚竜館被災し、水没した標本がレスキューされ、東北大学へも一時避難と保存処理がなされました。

現在、新たな展示施設の建設も含め検討されているとのこと、一日も早い完全復興を願わずにはいられません。

 

続いて白亜紀前期産出の日本最大級クラスのアンモナイトの化石です。^^

復元すると直径120cmにもなるそうで、白亜紀後期では同サイズが北海道で産出するものの、それより前の時代では非常に珍しいそうです。

 

1階の展示では先カンブリア時代から、白亜紀までの各時代毎に分けて収蔵展示されいて、代表的なものをお伝えしたいと思います。^^

アノマロカリスの顎器や様々な三葉虫の標本。

板皮類で胴体の何体骨化石が残っている標本は貴重です。

ロボクなどの植物化石も数多く展示されていました。

東北大学と言えば三畳紀の”のうとう類”と言われる、絶滅した甲殻類の1グループ?が有名で、その展示もしっかりされておりました。^^

 

中生代の展示では様々なアンモナイトや貝類も展示されています。

こちらのアンモナイトは日本で始めて記載されたアンモナイトだそうで、古生物学の歴史を感じる展示でもあります。

あと伊達政宗公に由来する、トリゴニアと言う三角貝の存在も初めて知りました。^^;

 

異常巻きアンモナイトの標本も素晴らしものがたくさんあります。

ディディモセラスにニッポニテス、ブラビトセラス・・・

じっくり観察してきました。^^

 

1階の展示では地質や鉱石も様々な展示がなされています。

ボーリング調査による津波痕の標本も興味深かったです。

定期的な周期で津波の痕跡が出ているのが、ちょっと恐ろしいですね。

 

2階の展示は新生代の化石標本から、現生生物、古墳時代のもの、宇宙や海洋調査に関するものまで展示されていました。

ヤマガタダイカイギュウやセンダイゾウ、古代イルカの標本もありました。

ライオンと馬の骨格。

土器や石器、骨器も・・・

遮光器土偶が出張だったのが残念でした。^^;

 

駆け足でしたが、理学部自然史標本館の見学レポは以上になります。

ではまた。^^