恐竜学博物館レポ、ラストはサテライト展示の模様をお伝えします。^^
サテライト展示はA1号館という建物の1階ロビーと4階の図書室内に展示されています。
まずは1階のタルボサウルスの全身骨格から・・・
この標本は1980年にゴビ砂漠の西部にある、プギンツァフで発見された標本のレプリカで、福井で展示されているレプリカ標本も同じ標本から型を取ったものです。
ただ、福井の標本と姿勢以外に根本的に違う点があるのですが、分かりますでしょうか?
答えは通常のレプリカ標本では、標本内にフレームが組まれているので、骨の外にフレームがありません。
なぜレプリカ標本なのにフレームを外出しにしたのでしょうか。
理由は、一つ一つの骨を外して、観察できるように教材としての役目も担っているからだそうです。^^
完成まで学生さん達が関わり、発掘やクリーニングだけでなく、展示に至るまでの工程を勉強できることは、次代を担う即戦力を育成する上でも、素晴らしいことですね。^^
他にはサウロロフスとアフリカゾウの右後ろ脚の展示や
アフリカゾウの牙なども展示されていました。^^
ちなみにサウロロフスの右足ですが、現在は姫路科学館で行われている特別展に貸し出し中になっているそうです。
メイン展示室の標本もそうですが、各地の特別展などへ出張中の場合がありますので、特に夏場は注意が必要ですね。
また恐竜学博物館のあるC2号館の図書室には、コリトサウルスが展示されているらしいのですが、探し方が分からず辿り着けませんでした。 (>_<)
続いてA1号館の4階図書館内で展示されている展示を見てきました。^^
現在はゴビ砂漠での足跡化石ほか発掘調査の模様が展示されています。
実物大に引き伸ばされた写真での展示ですが、迫力がありますね。
またタルボサウルスと竜脚類オピストコエリカウディアの骨格発掘作業の展示が嬉しかったですね。
同じ場所で見つかっているということは、死因は別にしても、同じ時に同じ場所で生きていた証ですから、わくわくしました。^^
ただ今回も頭、見つかってないんですね。
頭だけのネメグト=胴体以降だけのオピストかの謎解きは、もうしばらく掛かりそうです。^^;
※オピストコエリカウディア以外の異なる胴椎が出ているので、2種類以上の竜脚類が居たことまでは判明しています。
ゴビ砂漠での発掘作業の模様も興味深いです。^^
図書館内の展示を見るためには、入口におられる職員の方に声をかければ、中に入れてもらえます。^^
学生さん達が利用していますので、音には注意してください。
一つ注意が必要です。
A1、C2の図書館と恐竜学博物館の開いている日、時間帯に違いがありますので、大学のホームページで確認してから、見学に訪れてくださいね。
以上で、岡山理科大学・恐竜学博物館レポは終了です。
大学の博物館というと敷居が高そうですが、北大の博物館や東京農大の博物館、城西大学のギャラリーなど一般開放している大学の博物館も多いので、皆さんも是非、見学して頂けたらと思います。
西国遠征博物館めぐりも今回で終了です。
長々と、お付き合いいただきありがとうございました。^^