6日(月)に東京での仕事があったので土日に実家へ帰り、5日に上野の科博で行われたディスカバリートークへ行って来ました。^^

 

お題は言わずもがな、真鍋研究主幹による「最新恐竜学」です。

今回は18日から開催される大英自然史博物館展で展示される、始祖鳥のホロタイプ標本と2月24日にブルサッテ教授らが発表した、羽毛恐竜の論文について話て下さりました。^^

 

始祖鳥の化石が見つかって150年余り・・・ここから現生鳥類と羽毛恐竜の研究がスタートしたわけですが、現在に至ってもその進化についてはいくつもの説が提唱されている状態です。^^;

その羽毛の進化について、東北大学並びに東京大学、国立遺伝学研究所のチームが、すごい発表をしました。

それは羽毛を形成する遺伝子(DNA)自体は私たち哺乳類も持っているが、特定のDNA配列を持つことでタンパク質が翼を形成して行くのだそうです。

実証実験ではマウスの細胞でも、特定のDNA配列を人工的に導入すると、腕が翼化しようとなるようなのです。・・・・一瞬デビルマンのシレーヌを思い出してしまいました。 ^^;

 

そしてブルサッテ教授らの論文では、羽毛の獲得レベルでの系統樹の整理で、始祖鳥は恐竜よりも鳥類に近い位置になるらしいとのことです。

また羽毛恐竜のアンキオルニスの標本をレーザー照射して確認したところ、肉眼では確認できなかった羽毛の状態や、肘や手首に被膜があったこと、太ももの太さなども判ったそうで、これにより翼面積の見直しが必要になって飛翔能力が高かった可能が出て来たそうです。

丁度ナショナル・ジオグラフィックのサイトに日本語版ニュースが出ていますので、リンクを貼りますね。^^

 

本題ではここまででしたが、その後の質疑応答では体格と体温維持の関係や、クリンダドロメウスの羽毛発見で、かなり初期の恐竜から羽毛の要素があった可能性。

翼竜の羽毛について初期に考えられていた説は科学的根拠がないが、実際羽毛を持つ翼竜化石は見つかっている(その羽毛については詳しい研究がなされていない・・・)ので近い将来、羽毛の起源は恐竜類以前までさかのぼる可能性もあるかも知れないとのことでした。^^;

 

今回も蓋を開けて見れば、かなり濃厚な内容でした。

また時間が合えば、ディスカバリートークに参加したいと思います。^^

追伸:帰りに東京駅前のKITTEで行われていた、恐竜王国福井のイベントも覗いて来ました。^^

展示標本はバリオニクスとフクイラプトルだけでしたが、ジュラチックのラプトくんも来ていて子どもたちと体操やクイズ?大会で盛り上がってました。w

ではまた。