琥珀博物館のレポ、後編は本館の展示をお伝えします。

実は本館の入口はオートゲートで、入館券がないと扉が開かない仕組みに・・・

入館の受付(発券所)が新館にしかないため、必然的に新館から見学することが多いと思います。^^;

 

本館が常設展示スペースということで、新館で展示されていた標本は通年で見ることはできませんが、本館でも久慈層群玉川層で見つかった様々な化石や、日本および世界各地から産出した琥珀を見ることが出来るようになっていました。^^

こちらは琥珀と一緒に見つかったモササウルス類の歯ですが、モササウルス類としては大きい歯なので、8mクラスの個体が当時の海には居たようですね。

また白亜紀後期の示準化石(その地質時代を代表する目安となる化石)でもあるハコエビの化石も良く見つかるそうです。

 

続いて日本各地の琥珀産地の説明が・・・

産地で意外だったのは東京都の八王子市ですかね。ミネショでも見たことないなぁ・・・

北海道の三笠からも琥珀が出るんですね。

夕張産のアンモナイト、メソプゾシアと琥珀が母岩に埋まった状態の標本もありました。考えてみれば夕張からはノドサウルス類の頭骨が見つかっていますから、中生代の琥珀が出る地層は、今後恐竜の化石が見つかる可能性大ですね。^^

ちなみに千葉の銚子でも白亜紀の地層から琥珀が出るようですが、マナーの悪い採集者に荒らされて、社会問題にもなったようです。まともな採集者なら、私有地に許可なく入ったり、露頭をつるはしで削るようなことはしないはずですが・・・ ^^;

 

続いては玉川層から見つかった貴重な化石のコーナーです。

カマキリの入った琥珀や

様々なワニの歯

恐竜では周飾頭類(角竜類と堅頭類を指す)の座骨(骨盤の一部)

などが展示されています。 ※標本の大きさは約13cm

当時の三陸海岸一帯は様々な動植物が住む、豊かな場所だったことが判ります。^^

 

続いて縄文時代以降の琥珀の流通についての展示です。

首飾りや勾玉など、古墳からの様々な出土品が出ています。日本人と琥珀の付き合いって結構昔からあったのですね。これは意外でした。^^;

 

後は工芸品の展示とミュージアムショップですが、宝石としての琥珀は余り興味がないので、私の場合は入手するとしてもミネショでしょうね。w

 

以上で2回に渡って久慈琥珀博物館のレポをお伝えしました。

小型獣脚類の歯の展示は5月末までですが、特別展は6月26日まで開かれていますので、東北に旅行される方は訪れて頂ければと思います。

 

ではまた。