今回は、ジャパンミネラルショーで手に入れた、

異常巻きアンモナイト”シュードオキシベロセラス”を

詳細に見て行きたいと思います。^^
ジャパン09
ジャパン10
Pseudoxybeloceras,sp
シュードオキシベロセラス
北海道三笠市桂沢湖産:コニアシアン8650~9000万年前

緩い巻き方のスカラリテスや、クリップのような巻き方をする

ポリプチコセラスなどと同じ、ディプロモセラス科に属する

アンモナイトなのですが、完全体が見つかっていない

正体不明のアンモナイトらしいです。

では、詳しく標本を見てみましょう。

パラゾレノセラス01
実はこの標本、底部にもう一つアンモナイトが埋まって

いるのですが、状態があまり良くなく、種類までは

判りませんでした。

パラゾレノセラス06
パラゾレノセラス07
緩く巻いた背中側に2列、棘か生えていたことが

判ります。
パラゾレノセラス05
パラゾレノセラス04
パラゾレノセアrス02
V字状に棘が広がっていることが判るので、

巻き初めの部分のようですね。

手持ちのアンモナイト図鑑では、シュードオキシベロセラスは

棘が4条並ぶようなので、この標本とはちょっと違うようです。

その後webでいろいろ調べてみましたが、このアンモは

パラゾレノセラスという種類らしいことが判りました。^^

この異常巻きアンモも、完全体が見つかっていないとのですが、

2条の棘と緩やかなカーブを描く巻き方だそうです。


最近の研究では、シュードオキシベロセラス属の亜属とする

考えもあるそうなので、同定は研究待ちですね。^^

ではまた。