表紙の話 ※追記あり | Mercy,Mercy

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聴いた音楽、観た映画、読んだ本、などの日記です。

今日、妻と坊と3人で駅ビルのパン屋で食事した。
会計が合計で968円だった。
駅ビルの駐車場は1000円以上買わないと有料になってしまうので「あと何か買い物しなきゃ」と本屋をブラブラしてマディ・ウォーターズ特集の『ブルース&ソウル・レコーズ』を買おうかと思ったけど1600円もするのでやめて、以前から買おうかなーと思っていた『銀河鉄道の夜』の文庫本を買って帰った。
家で「さっそく少し読んでみようかな」と本を開くと表紙が2cmくらい破れていた。
それを見て僕は「うわー、ついてねー。新しい本買ったのに破れてる…。今から本屋に交換してもらいに行くのも面倒臭い。でも破れてる本は嫌だし。あー、ついてねー。ついてねーなー。」と思った。
「ついてねーな」と思っているうちに「"ついてない"のが本が破れているくらいで良かった」と感じ始めた。
僕の周りには不運なことに肩を脱臼して今度手術して何週間も固定して何週間もリハビリしないといけない人や海外旅行でスリにあってお金を盗まれた人や椎間板ヘルニアで働けなくなってしまった人もいる。僕の不運なんて小さなものだ。
また「この本を破いたのはどんな人なんだろうか」と考えた。
もし僕が本屋で誤って新品の本を2cm破いてしまったら「やべー」なんて言ってそっと本棚に戻すかもしれない。
(実際僕は以前コインパーキングで駐車しようとしてよその車にぶつけてしまい慌てて逃げようとしたことがある…。)
元は言えば今日だって駐車料金を無料にする為に名作『銀河鉄道の夜』を買ったというその動機が不純すぎる。
いろいろと考えさせてくれたので「表紙は破れていてもしょうがない。むしろ僕にはふさわしい」ということにしよう。

◎追記
「破れた表紙が僕にふさわしい」なんて血迷ったことを書いていましたが「破れてない表紙の方がいいに決まってるじゃないか」とその後本屋で交換してもらいました。





アニメ版『銀河鉄道の夜』は子供頃に観た。
子供の僕には『セロ弾きのゴーシュ』の方が面白かった。
大人になってから観たら『銀河鉄道の夜』は凄く面白かった。
音楽が細野晴臣だったなんて知らなかったなー。