最近僕は庭の草取りをするのが好きだ。なんだか草取りをしてると草を取る事だけに集中して無心になれるところが好きなんだ。
今日は夜勤明けだった。18時間の夜勤を終えて職場でくたびれていると同僚に「まだ帰らないで」と呼び止められた。訳を聞くと今度結婚式をする同僚の職員に結婚式で上映するビデオレターの撮影するのだという。
僕はビデオレターの撮影をするなんて初めてでカメラの前で何を言ったらいいのかさっぱり解らなくて「○○君、○○さん、ご結婚おめでとうございます」から始まる文章を考えるんだけど夜勤明けでぼーっとしてるしさっぱり何を言っていいのか解らなかった。
デジカメを持って撮影する同僚(同い年の女性)を随分待たせて何を言うか考えて一回目の撮影をした。
カメラの前で僕はこの度結婚する彼とは一緒に働いて3年以上になることや奥さんへの挨拶、お祝いの言葉など、約1分間のスピーチだった。
慣れないことだけどまあこんなもんだろうと思って頑張ったつもりだった。でも撮影してた同僚(同い年の女性)からまさかの「面白くない」との一言…!
こーゆーのって大抵面白くないものだと思ってたんだけど長い時間待たせた結果も出せず、なにしろ凄い後味の悪さで「これでいいんだ」とも言えず、なんとか「面白いビデオレター」にしようと夜勤明けの頭で考えた挙句「僕がスピーチしながら顔にどんどん落書きをされていく」ということになった。
2回目の撮影で僕はスピーチしている約1分間の間に眉毛が繋がったり目にくまや髭が書き足されたりして撮影終了。
結婚式で上映される状況を想像するだけでもかなりしょっぱい出来だと思ったけど再びまさかの「さっきのよりはいい」との判定で撮影終了…。
僕はそれから車に乗って40分の道のりで家に帰って普段なら夜勤明けは風呂入って飯食って寝るところだけどどうしてもそんな気分になれなくて庭の草取りを1時間やった。
いつも無心になれる草取りだけど今日はどうしても無心になれず「何が正解だったのか」をずっと考えていた。
草取りのいいところはやっただけ草がなくなって結果が目に見えて分かるところだなー。
世の中には頑張っても結果の出ないことが多すぎる…。