今日は久しぶりにエレファントカシマシ『good morning』を聴いている。
長い「売れない時代」から飛び出し、ヒット曲を続けて出し、テレビ番組にも(必要以上に愛想よく)出るようになり、挙句の果てに連続ドラマにまで出演してしまい、すっかり人気者になり、車の免許までとった男、宮本浩次が2000年に心機一転それまでのエレファントカシマシをぶち壊そうとするかのようなアルバム。リズム・トラックを機械で作り、全曲自分でエレキ・ギターを弾き、ほとんどの曲でベースまで弾き、英語の歌詞を歌い「エレファントカシマシ、すなわち俺だ!」と言い切ってしまったアルバム。まるでバンドのファースト・アルバムのような力を持ったロック・アルバム。
初めて聴いた時は「なんだこれ!?」と思いがっかりした。僕が期待してたのは『悲しみの果て』とか『かけだす男』のような曲だった。このアルバムの曲たちはこれまで聴いたことのないエレファントカシマシだったからとてもとまどった。
でも今聴いていると「曲を作って録音するのが楽しくてしょうがない」ように聴こえて痛快だ。宮本さんの声(メイン・ボーカルと何度も重ねたコーラス)もとても迫力があり伸び伸びしていて愛嬌まである。
そしてギターがかっこいい!僕はもとからボーカリストの弾くギターが好きだけどこの宮本さんのギターも本当に弾いているのが気持ちよさそうなギターだ。
それにしてもかっこいい声だなー。あんな風に声をはりあげて歌えたらどんなに気持ちいいだろう!