補聴器をつけるのが遅かった次男。
ろう学校の先生に
「補聴器の効果がでて、話し始めるまでには三年かかる子もいる」
と、言われました。
三年??そんなに待てない。
それまでコミュニケーションもろくにとれないなんて耐えられない。
二歳ちかくなり、知恵もついて自分の気持ちを伝えたいのに伝えられない、そのすべを持たなかった次男。
すぐに分かり合える方法をと思い、手話を覚えさせることにしました。
耳が育つのを待つことも大事だけれど、この年齢では自分の思いを伝えられる方法が今すぐ必要だと思いました。
聞こえないと分かって一か月で20個手話を覚える。
二か月で60個の手話(ほとんど名詞)を覚える。よく覚えさせたもんだと思います。
幼児に教える手話もほとんど知らなかったので自分も一生懸命覚えました。まず自分が覚えないと子供にも教えられないですもんね。
手話を覚えると本人もわかりあえる喜びがあるようで、どんどん覚えていきました。
聞こえない子はやっぱり手話をすぐに覚えるんだなあと思いました。
健聴児と目の使い方が違う。
視覚からの情報を得ようとする能力はずば抜けています。
私は手話は必ず声と一緒にしました。
口の動きを見せ、手話をします。
気を付けなければならないことは必ず声を聴かせること。
目だけを頼りにしてきた子供にちゃんと声が届いているのかを常に意識すること。
場合によっては手話だけしか見ていないこともあるので、必ず口を見るように意識させる。
耳を上手く使えない時期は、声は出ませんでしたが、二か月くらいすると声もでるようになりましたが、言葉にはなりませんでした。
補聴器時代は何を言っているのかさっぱりでしたので、手話をつけて次男が話してくれると言いたいことがわかりました。
覚えたと思ってもずっと使わないでいるといつのまにか忘れるものもあるので、リストを作ってくりかえし手話を使わせました。
手話を教える前は絵本にまったく興味がなかったけれど、手話を知り、物事には名前があるということを知ると、絵本や写真、図鑑にとても関心を持つようになりました。
のちにお世話になるST先生に人工内耳の手術をするまでに手話で言葉の貯金をするといいよと言われました。
人工内耳をしてから初めて聞く言葉を一から覚えるよりも、手話でそのものの名前、どんなものかという概念が先に入っている方が、手話から音声言語への変換がスムーズだということでした。
本で覚えた手話を使って言葉を教えるということはある意味不自然。私の手話の表現方法が未熟というのもあって、どうしても本当に伝えたい言葉になりませんでした。
やっぱり自分の言葉(音声言語)で育てないと本当の言葉を教えられない。
そう自覚するまで、ちょっと時間がかかりました。
人工内耳をしてからはだんだん手話を取り除いて最後には音声のみにしていきまいた。
手話も忘れないでいてほしくて手話をしながら音声での会話をろう学校でさせていましたが、手が口に追い付かなくてとても大変そうでしたし、会話が上手くでてこなくなりました。
手話がない方が自然に話せる。
両方というのは子供には無理!
音声での会話ができるようになたらきっぱりとみきりを付けた方がいいのかもしれないと思う最近です。
子供は覚えるのも早ければ忘れるのも早い。
大人の私はちゃんと覚えてるんだけどなあ(;´▽`A``。
いつかまた手話を覚えたいと言ってきたら
いつでも教えてあげるんですけどね~。